エシカル・ファッションを用いたアクティブ・ラーニングの消費者教育研究
Project/Area Number |
18H00097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
葭内 ありさ お茶の水女子大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | エシカル消費 / SDGs / 消費者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 本研究では、エシカル・ファッションを糸口に、アクティブ・ラーニングの消費者教育の授業実践を行うことにより、「被服分野と、消費、環境分野の融合」という、新しい切り口を家庭科教育に取り入れ、生徒がグローバルな視点から消費の「背景」を身近に捉える力を育み、持続可能な社会の実現に必要な行動変容に繋がる教育手法と効果を検証した。 研究の意義 家庭科が扱う様々な学習分野でも比較的新しい環境・消費分野の新たな教育手法が求められている中、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関わる「エシカル消費」への注目が増している。「エシカル消費」とは、消費の「背景」に注目し、生産から消費までの過程が、環境保全や人権尊重など社会貢献に繋がる消費行動を指し、これからの社会を担う世代に重要な課題である。実習を多く交え、政治や経済、科学等の視点で生活を見つめ、実生活の行動や技に生かすことのできる家庭科教育においてこそ、エシカルな視点を「じぶんごと化」しながらの育成が可能である。 方法 研究対象は、必修家庭科を学ぶ高校1, 2年生240名と、卒業生他12名である。小学校、中学校、高校の校種横断的な連携によるエシカル消費の授業実践と、インタビュー調査を行った。まず、高校では、エシカル・ファッションブランドとの外部連携やICTの活用、科学的視点を取り入れた染色等、体験を豊富に交えながらエシカル消費を学んだ。その後、高校生は、小学生と中学生にエシカル消費の訪問授業を行い、話し合いの助言者となった。その様子や事前事後の意識調査を行うことにより、その効果を検証した。さらに、本校では2011年度よりエシカル消費を題材としていることから、高校卒業生と、大学生時に家庭科のインターンシップを行った社会人に対してインタビュー調査を行い、家庭科教育によりエシカル消費の「じぶんごと化」が様々な形で成されていることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)