Project/Area Number |
18H00101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | つくば市立吾妻学園小学校 |
Principal Investigator |
駒場 俊博 つくば市立吾妻学園小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
Fiscal Year 2018: ¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
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Keywords | 理科教育 / 疑問 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的 ① 疑問の発生過程及び発生要因を追究し、疑問の発生過程モデルの精緻化を図る。 ② 発生過程モデルに対応した、「科学的な疑問を見いだす力」を育成する方略を開発する。 ③ 方略を実践し、その有効性及び課題を明らかにする。 2. 研究方法 前年度の研究において確立した、「前提の保証」し「事象との邂逅」を経て「発生要因が生起」することにより「疑問の発生」が起こるとする疑問の発生過程モデルを基に研究した。前年度、日常生活に「疑問を見いだす活動」を最も埋め込むことができた現5年児童に注目した。モデルの精緻化と有効性を明らかにすべく、疑問の発生過程モデルに働きかけるための「他者との交流の場」を設定した。具体的には、児童が見いだした疑問を活用した授業の展開と疑問についての話し合いを行う場を設け、児童が見いだす疑問の質的変遷を追求した。 3. 研究成果 前年度と比較して見いだす疑問数は、他学年児童は増加していたが、5年児童に限り変化が少なかった。インタビュー調査から今まで抱いていた疑問の多くを公表してしまったことや、新たに見いだす疑問が思考の展開を要するものに変化したため時間を要したことがわかった。特に疑問を見いだす頻度の高い児童は、時間的な変化を比較する疑問や事象の変化を想像し検証する疑問など、思考を伴う疑問を見いだすようになった。性差に注目すると、女子児童は生物分野における疑問が多く、種の違いや環境へ思考を展開した疑問が見られ、男子児童は生物や物理、化学にわたる広い分野についての疑問を見いだし、徐々に「~は~なのにどうして」という専攻知識との比較を多く用いるようになった。男女いずれも天体についての疑問や先進の科学技術についての疑問が出なかったところに環境的な要因が含まれていると考えられる。今後継続する勤務校における実践により、環境要因の影響を追求していきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
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