音楽科の問題解決学習における子どもの問題意識の連続性の研究
Project/Area Number |
18H00121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
藤本 佳子 大阪教育大学, 附属平野小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | 音楽的思考 / 問題解決過程 / リフレクション |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 本研究の目的は、音楽科の問題解決学習における子どもの問題意識の連続性について、実践的方法により明らかにすることである。 ○研究方法 : 筆者は、音楽科の問題解決学習における子どもの問題意識の連続性について明らかにするために、問題解決としての音楽的思考におけるリフレクションの機能に着目する。 まず、J. デューイの理論よりリフレクションについて整理し、音楽的思考におけるリフレクションとはどういうものかを明らかにする。そして、問題解決としての音楽的思考の中でリフレクションが行われるような授業を構想し、実践する。そして、その授業記録をリフレクションが思考の連続性にどのようにかかわっているのかという視点で分析する。さらに、研究結果を学会で発表し、論文にまとめ、投稿する。 ○研究成果 結論として、問題解決としての音楽的思考におけるリフレクションの機能を以下にまとめる。 (1) リフレクションは、主体にイメージと実際の音とを客観的に比較させ、そのズレを認識させる。 (2) リフレクションは、主体にイメージと実際の音とのズレの原因についての手がかりを与え、ズレを解消しイメージに近づけるための予想を立てさせる。 (3) リフレクションは、主体のもつイメージを関連づけたり、つくりかえたりして、主体のもつイメージを詳細にし広げていく。 (4) リフレクションは、主体が表現したいと考えるイメージを明確化する。 以上のリフレクションの機能は音楽科の問題解決学習における子どもの問題意識が連続性をもつことに大きく関わっていると考えられるため、今後は、リフレクションの機能を生かした授業構成について検討することが課題である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)