小学校理科におけるプログラミング教育を通した批判的思考の育成に関する研究
Project/Area Number |
18H00138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中山 貴司 広島大学, 附属東雲小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2018: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | プログラミング学習 / 批判的思考力 / 反省的思考 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 小学校理科におけるプログラミング教育を通した批判的思考育成のための学習指導法を開発する。 ○研究方法 指導法の考案・評価方法の検討の後, 考案した指導法に基づく実践を行い, 質問紙や発話内容などを分析することで, 考案した指導法の効果検証を行った。 ○研究成果 指導法の考案にあたっては, まず教師が反省的な思考を促すのではなく, プログラミング学習の特徴である「トライ&エラーを経験しやすい」「考えの相違点が分かりやすく対話が増える」の2点を生かした指導の工夫をすることで, 児童自ら反省的な思考の働きを高めることができるのではないかと考えた。そこで, 問題解決の過程を通して, 自分と他者の考えを比較検討させたり, プログラムの実行結果から自分の考えを確認させたりする指導法を考案した。そして, 考案した指導法を用いて実践を行い, 質問紙やワークシート, 発話内容を分析し検証を行った。 その結果, 考案した指導法は, 自分や他者の考えを批判的に吟味したり, 対話を通して自分の考えを振り返り修正したりする反省的な思考の育成に寄与したことが明らかとなった。このような結果が得られた理由として, 次のことが挙げられる。 まず, 自分と他者の考えを比較検討させることで, プログラミング学習の「考えの相違点がわかりやすく対話が増える」という特徴が生かされ, 児童自ら他者の考えを批判的に吟味し問題点を指摘したり自分と他者の考えの相違点をもとに自分の考えを振り返り修正したりすることができたと考えられる。また, プログラムの実行結果から自分の考えを確認させることで, プログラミング学習の「トライ&エラーを経験しやすい」という特徴が生かされ, 児童自ら実行結果に基づいて自分の考えを何度も振り返り修正することができたと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)