中学校国語科における「見方・考え方」の育成を図るカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
18H00149
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 学習院中等科 |
Principal Investigator |
甲斐 伊織 学習院中等科, 教員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2018: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 「見方・考え方」 / カリキュラム / 大村はま |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 平成29年版中学校学習指導要領に示された「深い学び」の実現に向けた「見方・考え方」に関する今日の中学校国語科カリキュラムの開発 ○研究方法 : 本研究では、上記の目的を達成するために、「見方・考え方」に関する授業実践として、大村はまによる単元学習を位置づけ、大村国語教室における持ち上がりの三年間のカリキュラムに着目した。1966年から大村は連続して三度の持ち上がりを経験している。本研究はその中で全容が明らかにされていない1969年度入学者のカリキュラムに着目し、その復元を通して大村国語教室では「見方・考え方」を働かせ続けるために、学習経験の蓄積に基づいた手引きを用いているという特長が明らかになった。 ○研究成果 : 研究成果は以下の2点が挙げられる。 1 1969年度入学者の学習経験の復元 鳴門教育大学附属図書館に所蔵されている大村はま国語教室における学習記録や月例研究会の資料によって、1969年度入学者が経験したカリキュラムの全体像を明らかにした。これにより、三度の持ち上がりのカリキュラム相互の検討が可能となる。今後、当該年度の卒業生からの聞き取り調査や資料提供を得てより精緻な全体像を示すことにする。 2 長期間にわたる「見方・考え方」を意識した単元の構想・実践 復元したカリキュラムを参考に、一つのテーマ(長崎の原爆投下)に基づいて学習者と指導者相互に資料を収集し、一人ひとりが一冊の本を担当してテーマごとに発表し合う読書会の単元を行った。大村は、そのカリキュラムを通して、常に国語科の能力を身に付けさせるために学習の手引きを作成し、カリキュラムの進捗に伴って手引きの重点を変化させていた。これに学び、読書会に向けた半年以上をかけた準備段階である資料の収集から発表の準備に至るまで、国語科の「見方・考え方」を働かせる手引きを用いて学習活動を設定した。本単元の実践により、「深い学び」を実現させる過程を示すことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
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