Project/Area Number |
18H00166
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1190:Special needs education-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
類瀬 健二 筑波大学, 附属桐が丘特別支援学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2018
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2018: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 音声認識 / 肢体不自由 / 書字の効率化 |
Outline of Annual Research Achievements |
音声認識技術は近年急速な進歩を遂げており、音声検索や音声翻訳、リアルタイム字幕放送など多くの実用化がされている。障害者に対しても、聴覚障害者に対する音声の自動文字化、発達障害(文字の手書き)や肢体不自由(上肢障害)に対する音声入力による文字化などで活用されており、情報機器及び音声認識技術の進歩にあわせて、さらなる活用が期待されている。 本研究は、集団授業内における肢体不自由に対する書字の代替手段の確立を目的とし、今回は書字に時間を要し、発声に大きな困難を抱えていない生徒を研究対象とした。そして、授業前までの準備すべき事項、授業中での配慮すべき事項をそれぞれ整理した。 授業前に取り組む事項として、1) 音声認識ソフトウェアの使用方法の習熟、2) 認識率を向上の2点に取り組んだ。特に認識率の向上のために、授業等で必要となる語句の追加登録、指向性マイクや咽頭マイクなどの機器の準備、教師や生徒の発声による影響を軽減させるための座席配置の工夫などを必要な事項として整理した。 授業場面では、音声により単語や文章の入力を行い、その様子をVTR撮影して、入力時間や認識率を確認した。認識率が低下してしまう場面や、誤変換が発生してしまう場面に対する感想を研究対象生徒に聞き取り調査を実施した。特に、短文の入力時から変換終了までにかかる時間が書字よりも時間を要する点や、適切な発声に対する誤変換については、フラストレーションを感じており、認識率の向上や変換の速度については今後の検討課題とした。最後に、事前準備の有無によって、認識率や円滑な授業の実施に影響があったが、より多くの研究対象に対して認識率などの計測を実施し、その有用性を示す必要がある。
|