シコサケ稚魚の発育ステージにおける全身組織標本の作製およびバーチャルスライド化
Project/Area Number |
18H00211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1210:Science education-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
西槇 俊之 北里大学, 医学部, 教育系技術職員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | シロサケ / 全身組織切片 / バーチャルスライド |
Outline of Annual Research Achievements |
サケ(Oncorhynchus keta)通称「シロサケ」は、日本近海の安定した漁業資源確保のために北海道・東北地方を中心に人工的に採卵・放流される孵化場産で占められている。しかし、その孵化場では原因不明の大量死や回帰率の低下がみられ、その原因究明が喫緊に求められている。 本課題では、シロサケ稚魚の発育ステージ(受精卵から海水移行期)における全身組織標本を作成し、バーチャルスライド化することで高解像度の電子情報を閲覧するシステムを開発することを目的とした。発育ステージの異なるシロサケ稚魚は、釜石湾漁業協同組合甲子川さけ・ます孵化場(岩手県釜石市)より提供されたものを使用した。実験には受精から孵化45日目までの8ステージを用いる。シロサケは苦痛を与えずに安楽死させ、Davidson氏液で30日間固定し、常法に従ってパラフィン包埋する。パラフィン包埋した矢状面、冠状面の試料は滑走式ミクロトームを使って、厚さ5μmの連続した全身組織標本を作製した。作製した全身組織標本は、HE染色、アルシアン青PAS染色などを施し、光学顕微鏡下で撮影して画像化およびデジタル化した。 本課題であるシロサケ稚魚の全身組織バーチャルスライドをもとに、稚魚の疾患の組織学的な画像による討論などを研究者間で行い、その意義と重要性について再確認した。今回得られた結果について期待以上のものがあったことから、魚病関連の研究だけでなく、理科教材としても極めて有意義であるため、日本理科教育学会第68回全国大会(平成30年8月4日から5日、岩手大学上田キャンパス)において発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)