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パンで広がる科学の世界-科学を身近に体験できる教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 18H00220
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 1210:Science education-related
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

西 麻耶子  熊本大学, 工学部, 技術職員

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Keywords発酵 / 科学教育 / 地域貢献
Outline of Annual Research Achievements

初・中等教育での実験は、科学的興味を引き出す上で重要である。しかし、時間がかかる実験は実施しにくく、科学を身近に感じる機会が少ない。そこで、本研究では、生活に密接に関わりがある「パン」をテーマに、中学生へ科学を体験させた。なお、申請者は食生活アドバイザー2級を有する。本研究は食品を扱うため衛生管理を徹底し、アレルギーへの配慮をした上で行った。
① 果物より酵母(いわゆる天然酵母)を自家発酵させた。
② 小麦粉を混ぜ、中種を作った。
③ ②、水、小麦粉、砂糖、塩などを入れてパンを焼いた。②の代わりに市販酵母(単離酵母)入り、又は砂糖を入れないものも作り、大きさ、色、味、食感などを比較させた。
④ ③のそれぞれのパン種をボトルに入れ、ボトルの口に風船をつけ、パン種や風船の膨らみ方を比較・考察させた。気体の正体のヒントを得るため、火のついたマッチをボトルの口に近づけた。
⑤ こねたパン種を水で洗い、グルテンを抽出した。このとき、小麦粉を水に溶かしてみて、何も抽出されないことを確認させた。
⑥ これまでで得られた結果をもとに、砂糖や塩、小麦粉の役割やこねる理由などを考えさせ、説明した。また、発酵全般に関しても説明した。最後に、市販酵母(単離酵母)と天然酵母は一種類の酵母か様々な酵母が混在するかの違いだけであると説明し、「天然」等の言葉に惑わされず、科学的・論理的に考えて選択することを考えさせた。
パンという、ごく日常的なところから入り、簡単な実験を行ったことで、日常にも科学が隠れていることを体感させることができたように思う。科学への入口を低くすることで、科学に対する壁を払拭し、さらに、初・中等教育では扱えない研究・開発現場の先端技術に触れたことで、科学への興味を刺激する良い機会になっただろうと思う。今後もこのような活動を続けるため、本研究の発展型、もしくは、より良い内容を模索し続けたい。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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