Outline of Annual Research Achievements |
1 研究目的 現在, 内閣府や科学技術振興機構をはじめ多くの機関が, 女子中高生の理系選択のための支援を行っている. 本校においても女子学生数を増やすことは, 非常に重要なことである, そのため, 女子小中学生の理工系分野への興味を喚起できるような「ものづくり講座」を新規に開講できないかと考えている, 一方で, ひとつの専門分野だけでなく, 複数の専門分野にまたがるような「ものづくり講座」の実施についても検討したい. そこで, 本研究の目的は以下の点について考察・検討を行うことである. Ⅰ. 主として女子小中学生向けものづくり教材の開発 Ⅱ. 電気電子, 情報, および土木系の複合分野におけるものづくり教材の開発 Ⅲ. 上記Ⅰ, Ⅱを組み合わせたものづくり講座の開講 2 研究成果 複数の専門分野にまたがるような「ものづくり講座」を開講するために, 教材として小型のインテリア照明を製作した. この教材は, LED, マイコンを用いた電子回路, セメントを用いた基礎, および麻ひも等で製作したランプシェードで構成されている. この教材を用いた講座を開催すれば, 複数の専門分野を体験でき, さらにおしゃれであるため, 女子小中学生にも興味を持ってもらえる. 本教材は, 1,500円程度, 製作時間は5~6時間程度で製作することができるため, 小中学生対象の公開講座として現実的であることがわかった. しかし, 教材製作で使用する糊の乾燥時間やセメントの硬化時間が課題となった. 次年度は, これらについての対策を検討し, 公開講座を開催したいと考えている.
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