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電波・赤外線・可視光の多波長観測による月表面物質の熱的性質の探究とその教材化

Research Project

Project/Area Number 18H00242
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 2130:Astronomy, earth and planetary science and related fields
Research Institution埼玉県立草加東高等学校

Principal Investigator

篠原 秀雄  埼玉県立草加東高等学校, 教諭

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
Fiscal Year 2018: ¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
Keywords月 / 電波 / 赤外線
Outline of Annual Research Achievements

次の3点を目的として本研究に取り組んだ.
1. 月を電波, 赤外線, 可視光線により同時に観測することで, 月表面の岩石やその砕屑物などの月面物質の熱容量や熱伝導性等の熱的性質を探究する.
2. 一連の観測活動を物理や地学の授業, あるいは地学部の部活動の中でも展開することで, 生徒に月が赤外線や電波を放射していることを実体験で理解させる.
3. データ解析を生徒たちと行うことにより, 自ら取得した観測データから月表面の物質の熱的性質を推測していく過程をアクティブラーニング的に体験させる.
研究活動では, まず手元のBSアンテナを用いて月の放射電波を測定し, さらに赤外放射温度計を用いた月の放射赤外線の観測も行った. 天候等の事情より年度内の観測だけでは十分なデータが得られなかったため, 過去の観測データも利用しながらデータ解析に取り組んだ. 可視光による月面の観測とあわせて月齢による月面の温度変化の検出を試み, 月齢とともに温度が変化し満月付近でもっとも温度が高くなる様子がわかった. 今後も観測を続けてデータを積み上げ, より詳細な考察に結びつけるよう継続的に取り組んでいく予定である.
物理の授業においては, 物体が温度に応じて電波や赤外線を放射していることを学ぶ実験観察を行った. 生徒は, 市販のBSアンテナで人体や建物などが放射している電波を検出できることを知って驚くとともに, 電波や赤外線による観測で月面の温度が測定できることを実体験的に理解していった. 今回の授業実践では定性的な段階にとどまったため, 今後は定量的な考察まで踏み込めるよう, 研究活動を継続していく予定である.
夏に参加したGlobal Hands on Universe conference 2018においては, 月をテーマにした教科横断的な理科教育・物理教育の実践などについて発表するとともに, 参加した各国の研究者, 教育者等と物理教育, 天文教育に関する様々な情報交換, 意見交換を行うことができ, 非常に有益な機会となった.

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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