本当は知らない、正しい保護具着用方法を普及するためのシミュレーター開発
Project/Area Number |
18H00271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
2160:Civil engineering, architecture, building engineering, aerospace engineering, marine and maritime engineering, social systems engineering, safety engineering, disaster prevention engineering, and related fields
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
生井 智展 小山工業高等専門学校, 教育研究技術支援部技術室, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
Fiscal Year 2018: ¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
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Keywords | 危険体感教育 / 防塵マスク / ヒューム |
Outline of Annual Research Achievements |
【1. 目的】保護具着用は、正しい着用の仕方がなされているかが、確認困難な場合がある。防塵マスクでは、顔の間に隙間がある状態など、見た目では特に判断が難しい。改善には、作業者の意識と知識が正しい着用につながると考えている。従来の教育手法では、不具合が起きると、どの様な重大な問題につながるのかをイメージできないことが正しい着用につながらないと考えた。そこで、着用不具合体験シミュレーターを開発し、正しい保護具着用の教育を普及させ、事故や健康障害をなくす活動に寄与することを目的とした研究を行う。 【2. 方法】対象とする保護具は防塵マスクを選定した。ミュレーターの構造は、透明アクリル板で囲われた箱の中に、頭部形のマネキンを設置し、各規格のマスクを着用させる。箱の中へ、模擬煙を投入する。マネキンの口から人間の呼吸同等に調整した空気を、掃除機を使って吸入、または、工場エアーを使って吐出させる。吸入の際にマスクから漏れた模擬煙は、透明アクリルで製作した観察用の管で見る事ができる仕様とする。このシミュレーターに国家検定規格の防塵マスク2種類(DS2、RL2)について、顔とマスクに隙間が限りなく無い状態、通常の着用で良好となる状態、通常の着用で悪いとされる状態の3条件について煙の漏れを観察する。 【3. 成果】製作過程で、有害物質が含まれず、安定的に煙を発生する煙発生装置の選定や、流量測定方法、掃除機の吸引能力と大きさ、煙や粉を吸い込むため、箱、管が容易に分解でき、楽に清掃や交換が可能な構造の設計、微量な煙の流れでも目視できる照明の設置など、多くの課題発生と対策を実施し、完成に至った。マスク規格DS2、RL2について3条件の実験をした結果、各条件で、はっきりと差がでる煙の観察が可能だった。学生に実験の様子を見せた後の意見としては、着用状態が変わるだけで、これだけの煙の吸い込みに差がでることに驚いたという意見が多数であった。
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Report
(1 results)
Research Products
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