Chst14遺伝子欠損マウスの出生率改善方法の検討
Project/Area Number |
18H00340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3120:Biology at molecular to cellular levels, biology at cellular to organismal levels, biology at organismal to population levels and anthropology, neuroscience and related fields
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
嶋田 新 信州大学, 基盤研究支援センター 動物実験支援部門, 技術職員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | 筋拘縮型エーラスダンロス症候群 / Chst14遺伝子欠損マウス / 出生率改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋拘縮型エーラスダンロス症候群(mcEDS)は、CHST14遺伝子の変異を原因とする疾患である。本症では、コラーゲン線維の形成異常や、反復性巨大皮下血腫等の生命に関わる重篤な症状が知られているが、病態メカニズムの解明や治療法の開発には至っていない。mcEDSのモデル動物としてChst14遺伝子欠損マウス(遺伝背景が129とC57BL/6のハイブリット)が期待されていたが、Chst14遺伝子ホモ欠損マウス(Chst14^<-/->)の出生率は1.9%と低く、成獣での安定的な解析が困難であった。 そこで、本研究では、Chst14^<-/->の出生率を改善し、このマウスを用いた病態メカニズム解析の進展に寄与することを目的とし、2つの方法(①体外受精(IVF)・胚移植(ET)、②BALB/cA系統への戻し交配)で出生率が改善するかを検討した。①Chst14遺伝子ヘテロ欠損マウス(Chst14^<+/->)雄から精子を、Chst14^<+/->雌から未受精卵を採取しIVFを行い、得られた2細胞期胚をICR雌へ移植し産仔を得たが、Chst14^<-/->の出生率の改善は認められなかった。②BALB/cA系統への戻し交配は、12世代目まで行いコンジェニック化(近交化)を完了した。戻し交配12世代目のChst14^<+/->の遺伝背景をマイクロサテライトマーカー(36マーカーを設定)を用いて確認し、検査した全てのマイクロサテライトマーカーがBALB/c系統に置き換わっていることを確認した。次に、コンジェニック化したChst14^<+/->の雌雄で交配を行なったところ、Chst14^<-/->の出生率は4.6%となり、戻し交配前に比べ改善した。 現在、本研究で樹立したコンジェニックマウスを用いた表現型解析が進められているところであり、mcEDSの研究の発展に寄与することが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)