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野生ニホンザルにおける分派行動の要因は、食物をめぐる競合か?

Research Project

Project/Area Number 18H00352
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3120:Biology at molecular to cellular levels, biology at cellular to organismal levels, biology at organismal to population levels and anthropology, neuroscience and related fields
Research Institution宮城のサル調査会

Principal Investigator

風張 喜子  宮城のサル調査会, 研究員

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Keywordsニホンザル / 分派行動
Outline of Annual Research Achievements

ニホンザルは、メンバーがひとまとまりで暮らす凝集性の高い群れを作る。これまでの研究によって、各個体が周囲の個体の動向を把握し自分の行動を調節することで、互いの近接が保たれていることが示唆されている。その一方で、群れの個体が一時的に2つ以上の集団に分かれて行動する分派も、季節や群れによっては頻繁に見られる。通常は互いに近接しあうようにふるまうニホンザルがなぜ分派するのか、明らかになっていることは少ない。本研究では分派の直接観察を通じてその要因を検討することを目的とし、1年のさまざまな時期に宮城県金華山島の野生ニホンザルB1群を追跡した。分派が起こった場合にはいずれかの集団を追跡し、他方の集団の動向を見ていながらその追随を待たずに、あるいはその移動に追随せずに分派が始まったかどうかによって、追跡集団にとって意図的および非意図的な分派を判別した。本年度を含む過去5年間に観察した事例を分析した結果、他方の移動に追随しなかった意図的な分派では、分派開始後しばらくはそれまでの活動を継続する傾向が見られた。一方で、他方を待たずに移動を続けた意図的分派の事例では、食物パッチに到着した時に初めて移動の停止が見られた。移動の目的と考えらえるこれらの食物は限られた場所でしか得られない食物であることが多く、その利用に関する個体の選択の結果、分派が行われた可能性がある。今後も観察例を蓄積すると同時に、これらの食物の利用が食物をめぐる競合と関連しているかを検討する予定である。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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