Project/Area Number |
18H00382
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田澤 佑基 北海道大学, 病院, 薬剤師
|
Project Period (FY) |
2018
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
|
Keywords | TKI / 血中濃度 / LC/MS/MS |
Outline of Annual Research Achievements |
フィラデルフィア染色体陽性白血病の治療薬であるイマチニブは経口のBcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)であり、TDMの対象薬物として血中濃度測定の重要性が認知されている。近年、より強力なTKIであるニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、ポナチニブが登場し、治療に選択されることも多くなっている。これらTKIにより高い治療成績が得られる反面、血液毒性、体液貯留、血管閉塞性事象などの重篤な副作用により治療完遂とならない患者も多く、薬物の効果を最大限引き出す至適血中濃度域の確立が望まれている。そこで、本研究ではTKI投与患者の血中濃度と治療効果ならび副作用との関連性を明らかにすることを目的とした。さらに、血中濃度の個人差を薬物輸送担体の遺伝子多型に着目し、その関連性を明らかにするため検討を行なった。初めに、LC/MS/MSを用いてTKI(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、ポナチニブ)の血中濃度測定法の構築・バリデーションを行なった。血漿からの薬物の抽出を液-液抽出法で行うことで、低コストで高感度な血中濃度測定が可能となった。また、遺伝子多型解析はABCB1(C3435T、C1236T、G2677T/A)とABCG2(C421A)に着目し、TaqManプローブを用いたリアルタイムPCRでの解析を進めている。今後、TKI投与患者のPK/PD解析から、薬物適正使用の推進を目指す。
|