• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

多発性骨髄腫治療における抗血栓薬の静脈血栓症予防効果の検証と医療経済的評価

Research Project

Project/Area Number 18H00389
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3180:Clinical pharmacy-related
Research InstitutionMiyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center

Principal Investigator

土屋 雅美  地方独立行政法人宮城県立病院機構 宮城県立がんセンター, 薬剤部, 薬剤師

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥390,000 (Direct Cost: ¥390,000)
Keywords免疫調整薬 / 血栓症予防 / 医療経済的評価
Outline of Annual Research Achievements

多発性骨髄腫治療薬である免疫調整薬(IMIDs)は、多発性骨髄腫の治療成績を大きく改善させた一方で、静脈血栓症(VTE)発症リスクを有している。がん患者、とりわけ多発性骨髄腫の患者は種々の理由から凝固系亢進状態であり、これらの薬剤を使用することによりVTEリスクが上昇することが懸念される。本研究の目的は、本邦で承認されている3種のIMIDs(サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド)について、抗血栓薬によるVTE発症リスクの低減効果を探索し、医療経済的評価を行うことである。
【方法】宮城県立がんセンターの電子カルテデータから、2012年1月~2017年12月のサリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド使用患者を抽出し、アスピリン、ワルファリンカリウム、低分子ヘパリン、アピキサバン、エドキサバン、リバーロキサバン併用の有無、VTE発症の有無などを調査した。VTEの定義はICD-10コードに基づいて、I26.9 : 急性肺性心の記載のない肺塞栓症、I82.2 : 大静脈の塞栓症及び血栓症、I80.1 : 大腿静脈の静脈炎及び血栓(性)静脈炎、I80.2 : 下肢のその他の深在血管の静脈炎及び血栓(性)静脈炎、I82.8 : その他の明示された静脈の塞栓症及び血栓症、I82.9 : 部位不明の静脈の塞栓症及び血栓症とした。
【結果】期間中にIMIDsの処方歴が1回以上あった患者は108人、その内訳(重複あり)はサリドマイド34人、レナリドミド101人、ポマリドミド11人であった。このうち、抗血栓薬処方歴があった患者は82人(75.9%)であった。VTEに関連する病名が付与されていた患者は7名(6.5%)であったが、IMIDs使用中にVTEが発症した症例はおらず、VTE発症率やVTE発症に関連するリスク因子等を見出すことはできなかった。
【考察】添付文書上の必須要件とされていないにも関わらず、当院におけるIMIDs使用時の抗血栓薬の併用率は高かった。VTEに関連する病名が付与されていた患者7名に関しても、検査等のためのレセプト病名であり、VTE発症の実態は確認できなかった。処方されていた抗血栓薬としては、国際骨髄腫ワーキンググループのガイドラインに準拠したバイアスピリンが最も多く、直接経口抗凝固薬の処方も認められた。VTE発症率が電子カルテデータからは得られなかったため、文献等のデータソースを用いてディシジョンツリーを構築し、各抗血栓薬のVTE発症リスクの低減効果に関して、医療経済的評価を行う予定である。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi