Project/Area Number |
18H00401
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
錦織 淳美 岡山大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
Fiscal Year 2018: ¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
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Keywords | 薬薬連携 / シミュレーション教育 / 医療情報ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
○ 研究目的 : 近年、全国各地の病院で入院支援室が設置され始め、薬薬連携による適切な薬物療法の継続が期待されている。本研究は長期的に薬物治療が必要な慢性疾患患者を対象とし、如何なる情報を病院⇔薬局薬剤師間で共有する必要があるか、地域医療で他職種とどの様に連携する必要があるかを明らかにする。 ○ 研究方法 : 患者の正確な病態把握および病院薬剤師と薬局薬剤師の臨床症状把握・アプローチ方法を共有するための臨床トレーニング講習会を企画し、薬局薬剤師にもシナリオ作成から教育・指導に参画できるプログラムを構築した。また地域医療連携ネットワーク“晴れやかネット”や、お薬手帳等を活用した情報共有については、入院支援室にて患者に晴れやかネットへの登録同意をとり、薬局での情報検索を促進し、薬局で必要な情報を精査した。さらに海外の薬剤師業務の情報収集とし、スウェーデン・デンマークの病院・薬剤師業務について訪問調査した。 ○ 研究成果 : 薬局薬剤師向けシミュレーション研修会の開催により、薬局側への医療情報ネットワーク利用の推進やお薬手帳活用において薬物治療評価に必要な情報源として、病名や血液検査結果、医療スタッフのカルテ記載内容などが必須であることが分かった。さらに、継続的に同じ視点からの臨床薬学教育・情報共有を行うことの重要性も明らかにした。また北欧の医療情報ネットワーク(eHea1th)について情報収集し、外来・入院間での患者の薬歴が病院・薬局間でも経時的に一元管理されている現状を知った。引き続き海外の地域医療ネットワークについて調査をすすめ、日本で導入予定の“全国保健医療情報ネットワーク”への活用を推進していくための情報収集を行っていく必要性も明らかにした。
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