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最適なBCR-ABL-TKI選択のための簡便なABL変異検出法の確立

Research Project

Project/Area Number 18H00425
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3180:Clinical pharmacy-related
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

仁木 加寿子  北海道大学, 病院, 薬剤師

Project Period (FY) 2018 – 2019
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
KeywordsBCR-ABL-TKI / ABL変異
Outline of Annual Research Achievements

慢性骨髄性白血病(CML)の主な原因として、フィラデルフィア染色体とよばれる後天的な染色体異常がある。この染色体異常によって生じるBCR-ABLタンパク質は活性化型チロシンキナーゼであり、そのインヒビターとして登場したイマチニブはCMLの治療を劇的に改善し、およそ9割の患者で寛解を得ることができた。しかしながら、一部の患者にイマチニブ抵抗性がみられ、第二世代のTKI開発となったが、ABLで知られている多数の変異のうち、T315I変異はそのいずれも効を奏さず、現在T315I変異に効果があるのは第三世代のボナチニブのみとなっている。
現段階でのCML診断および治療は、染色体異常の確認は行うものの、ABL変異の確認は行わないまま治療が始まり、第一選択薬のTKIが無効であるのを受けてから変異の検査が行われるのが現状である。そのため、すでにT315I変異を獲得していた場合や、治療中に変異獲得がなされた場合、無効なTKIによる治療が行われる可能性がある。これらの状況の原因として、変異の検査は時間もコストもかかる外注でかつシークエンス解析が主流であり、簡便に複数回行う事ができない点があげられる。
そこで本研究はBCR-ABL-TKIの適切な選択のための、簡便で確実なABL変異検出系の確立を目的とした。変異が現れ始めたごく微量な時点でも検出可能にするためには、PCRによる増幅が適していると考えたため、まず、細胞レベルでABL-T315I変異できる系の確立を目指した。ABLを含むプラスミドとT315I-ABL変異を持つプラスミドを作成し、野生型およびT315I検出用プライマーを設計し、野生型プラスミドに対してのみ野生型が検出でき、T315I変異プラスミドに対してのみT315I変異のみ検出できる系を確立した。この系において、野生型とT315I変異間では交差反応はみられなかった。今後、血液サンプルでの検討が必須だが、この系は他の変異に応用可能であり、外注の検査やシークエンス解析に比べて格段に速く、低コストで行うことができるため、最適なBCR-ABL-TKI選択を行う上で有効となりうる。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] DJ-1-binding compound B enhances Nrf2 activity through the PI3-kinase-Akt pathway by DJ-1-dependent inactivation of PTEN2020

    • Author(s)
      Niki T, Endo J, Takahashi-Niki K, Yasuda T, Okamoto A, Saito Y, Ariga H, Iguchi-Ariga SMM.
    • Journal Title

      Brain Research

      Volume: 1729 Pages: 146641-146641

    • DOI

      10.1016/j.brainres.2019.146641

    • Related Report
      2018 Annual Research Report
    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2021-01-27  

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