Project/Area Number |
18H00493
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3230:Oral science and related fields
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 珠乃 東京大学, 医学部附属病院, 歯科衛生士
|
Project Period (FY) |
2018
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
|
Keywords | 口腔ケア / 進行性骨化性線維異形成症(FOP) / 開口障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
進行性骨化性線維異形成症(FOP)では、次第に開口障害を生じることが報告されている。開口障害が発現すると口腔清掃を十分に行えず、う蝕や歯周病に罹患しやすくなる。また、治療器具の口腔内への挿入が困難となり、十分な歯科治療が行えなくなる。さらに、背中の変形に伴う姿勢保持の困難さも歯科治療困難の要因となる。そのため、FOP患者において、う蝕や歯周病の予防は非常に重要である。開口障害を発症した患者においては、特殊な歯科器具および口腔清掃用具を用いる必要があるが、ほとんどの場合、頬側のみへの使用に限られる。2005年、アメリカを拠点としたIFOPAの中心的研究チームが、フッ化物洗口剤での含嗽が唯一の舌/口蓋側の歯面清掃方法であろうと声明した。近年、超音波水流がブラシの届きにくい部分・歯面の歯垢を強力除去し、さらに、歯周ポケット内の汚れまで洗い流す効果を発揮することが報告されている。また、2015年に日本で初めてのフッ化物洗口剤『エフコート』が要指導医薬品として承認された。本研究ではこの超音波水流ブラシの有用性とフッ化物洗口剤の薬効に着目し、FOP患者に開口障害が生じた後の歯面裏側の清掃に有効なメソッドの樹立を目指し、新型超音波水流ブラシの開発を行い、その有用性を検討することを目的とした。本研究で、先ず、市販の超音波水流ブラシを評価した。その結果、歯垢を十分に除去することができなかった。現在進行形で、確実な歯垢除去を可能にする超音波水流およびカメラ内蔵の先端ノズルの研究を継続している。
|