Project/Area Number |
18H00510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3240:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
松尾 貴公 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医師
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2018: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | バーンアウト / 初期研修医 / 研修医教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景 : 医師としてのスタートである初期研修医としての生活は身体的・精神的の両面において大きな影響をもたらす。日本の初期研修医におけるバーンアウトの割合を同定し、特定のストレス要因との関係を明らかにする。 方法 : 全国の2018年度初期研修医(卒後1年目・2年目)を対象に、2018年1月から3月までにオンラインでのアンケート調査を実施した。バーンアウトの評価尺度である日本版Maslach Burnout Inventory-General Surveyを使用した。背景因子として年齢、性別、平均勤務時間、平均当直日数、入院患者数、婚姻状況、平均睡眠時間、平均休暇日数、ストレス因子(書類仕事、患者からの苦情、家庭問題、周囲の研修医との競争、将来の不安など)を調査した。カテゴリー変数と連続変数について、それぞれカイ二乗差検定とt検定を行った。燃え尽き症候群とストレス因子、ストレス対処方法、インシデント数、周囲からのサポート体制などとの関連を、交絡因子を調整後にロジスティック回帰分析を用いて分析した。 結果 : 全体で604名の回答が得られた(平均年齢 : 27歳、男性 : 63%、1年目 : 55%)。約28%の研修医がバーンアウトの基準を満たした。多変量解析では、各ストレス因子(患者からの苦情、自由度の低さ、勤務時間、書類仕事、コミュニケーション、同僚との競争、将来への不安)、周囲にサポートする人がいないことは、バーンアウトの独立した危険因子であった。 結論 : 日本の初期研修医のバーンアウトの割合を同定し、労働環境、特にストレス因子の軽減、サポートの必要性の重要性を明らかにした。今回、予防スクリーニングツールの作成には至らなかったが、今回の国内の大規模な現状調査は今後の介入の方策検討のための重要な基礎資料となり得る。
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