金融市場の発達と銀行規制のマクロ経済の安定性および社会的厚生への影響
Project/Area Number |
18J00878
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic theory
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
須永 美穂 京都大学, 経済研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 金融市場の発達 / 自己資本比率規制 / マクロ経済 / リスク回避 / 少子高齢化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の研究成果は、以下の2点にまとめることができる。 1. 私がこれまで行ってきた研究(論文"Capital Adequacy Requirements and Financial Frictions in a Neoclassical Growth Model")を引き続き進めた。本研究では、近年のBasel III導入による更なる規制強化を踏まえ、自己資本比率規制を導入した経済成長モデルを構築し、自己資本比率規制の強化は金融市場の発達度合を考慮して行うべきであるという結果を得た。今年度は、本研究を論文にまとめて、国際学術誌に投稿を行った。さらに、 現実データとの符合、政策的な示唆をより鮮明にすべく、数値解析による分析に取り組み、論文の改訂を行った。
2. 昨年度に引き続き、若者と高齢者がそれぞれリスクのある経済活動をおこなうマクロ経済モデルを構築し、少子高齢化が、若者と高齢者それぞれの、そのリスクへの態度を通して、経済にどのような影響を与えるのかについての研究を進めた。今年度は、構築したモデルから得られた解析的な結果が、どの程度現実経済を説明できるのかを検討し、モデルが与える示唆をより鮮明にすべく、構築したモデルについての数値解析をおこなった。数値解析からも、若年世代よりも老年世代がリスク回避的であればあるほど、少子高齢化によって、貯蓄が減少し、資本蓄積が阻害されるという結果を得ることができたため、本モデルから得られた結果の現実経済における重要性をさらに明らかにすることができた。今年度行った数値解析結果を踏まえて、論文改訂を行い、国内のconferenceで、論文"Risk Aversion, Longevity, and Fertility in an Overlapping Generations Model"として、報告を行った。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)