子どもへの教育支援に対する支持の研究:サーベイ実験による検討
Project/Area Number |
18J00978
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Waseda University |
Research Fellow |
武居 寛史 早稲田大学, 政治経済学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 福祉国家 / 教育 / サーベイ実験 / 世論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は2つのサーベイ実験を実施した。回答者は奨学金を受給している仮想的な大学生に関する短い文章を読み、その奨学金による支援に対し賛否を回答した。主たる分析対象は、学生の属性が人々の奨学金に対する態度に与える効果である。また、補助的な分析のため回答者の大学教育の目的に関する意識に関しても回答してもらった。1回目の調査では、受給者の属性に関し専攻内容と能力(成績)の2要因を変化させた。1回目の調査で専攻と成績の交互作用項に効果がなかったため、2回目の調査では、専攻内容の種類を増やす一方、変化させる対象を専攻の1要因に絞った。なお、2回の調査ともにアメリカ人を対象にした。本年度の研究結果について大まかにまとめると以下の通りになる。第一に、大学生の専攻内容に関しては、Science, Technology, Engineering and Mathematics (STEM)を専攻している学生への奨学金に対し回答者が肯定的な態度を示す傾向が見られた。2回目の調査では、専攻を増やし社会科学、芸術人文学を区別したが、両者の間に差はない一方、STEM専攻の学生への奨学金に対する肯定的態度が再度観察された。第二に、どのようなタイプの人がSTEM専攻の学生への奨学金に対し肯定的態度を示すのかという点を検討した。結果、大学教育において教養や幅広い知識を持つ人を育成するということを重視しない人の間で、STEM専攻と他の専攻の学生への奨学金に対する態度に差が生じていることが観察された。この結果は2回の調査両方で観察された。近年の比較政治経済学では、給付中心の福祉国家にかわり人々のスキル形成を重視する福祉国家への転換が報告されている。世論研究は教育投資の重視をはじめとした転換を人々が支持していることを示してきたが、本研究は教育の内容によって人々の態度が変化しうることを示唆する。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)