「熟議の社会学」の構築――N. ルーマンの社会システム理論を手がかりに
Project/Area Number |
18J01169
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
井口 暁 追手門学院大学, 現代社会文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 熟議 / 協同 / 社会システム理論 / ニクラス・ルーマン / 対話 / 了解 / リスク・コミュニケーション / リスク紛争 / 福島第一原発事故 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「熟議の社会学」を理論的に基礎づけるために、N. ルーマンの社会システム理論、とりわけコミュニケーション理論と了解論について検討を進めることにある。それを通じて、価値観やライフスタイルが多様化し、様々な分野で意見の相違や対立が表面化している現代社会において、様々なステークホルダーの間で見解の相違を相互に調整し、社会的協同を実現しうるような「熟議」のあり方を社会学的に分析し構想するための枠組みを構築することにある。 上記の目的を達成するために、2019年度は、資料収集を目的とした在外研究を計画した。 この計画の下、2019年12月から2020年2月に欧州での在外研究を実施した。 ドイツ・ビーレフェルト大学を拠点とした調査では、N. ルーマンの未刊行資料の編纂・公開を目的とした「ニクラス・ルーマン・アーカイブ」の関係者にお話を伺い、プロジェクトの進捗状況とルーマンのカードボックス・システムについて情報をいただいた。また、同大学の図書館において関連文献のサーヴェイを進め、熟議の社会学の理論的基礎づけにとって不可欠となる資料を収集した。 また、1年目に検討したルーマンの熟議論の一部である了解論の洞察が、過疎地域における祭りの存続をめぐるコンフリクトとその乗り越えについて考察する上で重要な手がかりを与えてくることを、査読論文を通して指摘した。熟議の社会学の経験的な豊富化についても考察を進めることができた。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)