Project/Area Number |
18J01195
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
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Research Institution | University of Tsukuba |
Research Fellow |
新井 崇之 筑波大学, 芸術系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 中国陶磁器 / 官窯 / 唐代 / 五代 / 明代 / 清代 / 景徳鎮窯 / 江西瓷業公司 / 龍文 / 越窯 / 元代 / 鈞窯 / 御器廠 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた海外調査に行けなかったため、研究内容を一部に変更し、主に以下の3点についての重点的な分析を行った。 1、官窯の萌芽期にあたる唐~五代の磁器の貢納制度と、製品への影響について、昨年度以上に広範な資料を分析した。その結果、7世紀には磁器が「土貢」という制度で宮廷に貢納され、国家所有の財産となっていたが、8世紀後半になると、地方勢力が物品を直接皇帝に献上する「進奉」が流行し、進奉された磁器は皇帝私有の財産となっていた。土貢と進奉という貢納制度の違いにより、製品の差別化や、特殊な銘を入れるなどの措置が採られ、それが磁器のスタイルの変化に繋がっていたのである。 2、明代の官窯磁器に見られる文様の象徴的意味について、前年度に引き続き、本年度も様々な作品資料を分析しつつ、文献史料の内容と比較・照合した。その結果、明代の思想において重要な役割を果たした「気」の概念が、多くの文様に表現されていたことを明らかにした。しかし、明代の磁器には、中国の伝統思想だけでは説明できない要素も多く見られた。そこで磁器が受けた外来文化の影響を把握するため、中国との関わりが想定されるアジア各地の工芸を検討した。その結果、先行研究で指摘されていたイスラーム文化の影響は、表面的な部分にとどまっており、実際に最も大きな影響が確認できたのは、チベット由来の密教的な要素であった。 3、当初海外調査を予定していた清代磁器の内容についても、国内で可能な限り研究を行った。清代の官窯を通観すると、体制が大きく変化した段階が数回存在しており、その中でも先行研究での指摘が少ない清末の変化について、重点的に分析を進めた。幸いにも、景徳鎮で資料調査を進めていた研究者の助力を得ることができ、清末における景徳鎮窯業の実態について共同で研究を進め、詳細な論文を執筆することができた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)