19世紀後半から20世紀前半のロシア思想における技術の問題
Project/Area Number |
18J02116
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Yokohama National University |
Research Fellow |
小俣 智史 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ロシア思想 / 技術哲学 / エンゲリメイエル / 技術 / ピョートル・エンゲリメイエル |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、19世紀後半から20世紀前半のロシア思想における「技術」理解とその影響を明らかにする試みの一環として、ロシアにおける技術哲学の先駆者ピョートル・エンゲリメイエルの思想をまとめ、学会発表および論文投稿を行った。 2019年10月に早稲田大学で行われた日本ロシア文学会第69回大会において、「『創造の理論と心理学の諸問題』誌におけるП.К.エンゲリメイエルの創造の理論」と題した口頭発表を行った。この発表では、『創造の理論と心理学の諸問題』誌に掲載されたエンゲリメイエルの論文を手掛かりに、彼が人間の活動と心理、無意識との結びつきに注目することでみずからの思想を深化させてゆく過程を論じた。この口頭発表で論じた内容に加え、20世紀初頭の哲学・思想的コンテクストにおけるエンゲリメイエルの技術哲学の位置づけにも言及した論文を日本ロシア文学会の学会誌『ロシア語ロシア文学研究』に投稿した。 また、この口頭発表および論文執筆に際して必要な資料調査のために2019年8月29日から9月6日にかけてモスクワのロシア国立図書館を訪れ、エンゲリメイエルについての論文や技術哲学、ロシア・ソヴィエト技術史に関する文献などを手に入れた。 加えて、ロシア思想における技術理解の例としてニコライ・フョードロフの思想に注目し、2019年6月にモスクワで開催された第18回フョードロフ記念国際学術発表会(XVIII Международные научные чтения памяти Н.Ф. Федорова)において「フョードロフの哲学における距離と技術(Расстояние и техника в философии Н. Ф. Федорова)」と題した口頭発表をロシア語で行った。この発表では、フョードロフの独特な墓地論を手掛かりに、距離・隔絶の克服という観点から彼の技術観について考察を行った。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)