Project/Area Number |
18J10301
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Aesthetics and studies on art
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豊泉 俊大 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2018: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | James Gibson / Nelson Goodman / 哲学 / 美学 / 描写 / 実在 / 芸術 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究内容は、三つに大別される。まず、1)ネルソン・グッドマンの非実在論について、それがいかなるものであるかをあきらかにした。ついで、2)ジェームス・ギブソンによるアフォーダンスの理論について、アフォーダンスの概念が、郵便ポストをはじめとする人工的、社会的な事物を論ずるうえでも妥当しうるものであるかどうかを検討した。最後に、3)ジェームス・ギブソンの画像的再現にかんする議論を整理したうえで、その意味するところをあきらかにした。 1)グッドマンの非実在論は、かれの哲学の根本の立場でありながら、その評価がいまだに定まっていない。研究者は、グッドマンの非実在論が実在にかんする議論を忌避する立場であることをあきらかにしたうえで、その論拠をさぐった。 2)ギブソンによるアフォーダンスの理論に寄せられる批判のうち、その古典的なものに、アフォーダンスの概念は自然物にのみ妥当し、人工的、社会的なものには妥当しないというものがある。研究者は、アフォーダンスの概念を精査したうえで、批判が不当なものであることをあきらかにした。 3)画像的再現にかんするギブソンの主張を整理し、その意味するところをあきらかにした。画像に描きだされるものは、知覚を成立させる、知覚の根源たる情報であり、それじたいは知覚の対象とはなりえないというのが、ギブソンの基本の主張である。こうしたギブソンの主張からは、画像は知覚の知覚、すなわち、いわゆるメタ知覚であるとの結論がえられる。画像的再現についてのギブソンの理論は、知覚の根源をとらえるという意味での、知覚からの認識の深まりのうちに、画像の意義を見いだすものであると、研究者は論じた。 以上、三つの研究のうち、2)については、共生学ジャーナルに論文を投稿、査読を経たのち受理され、2020年3月に公けにされた。1)3)についても、論文の投稿を用意している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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