Project/Area Number |
18J11152
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
石原 大嗣 東北大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | GATA1 / TMD / DS-AMkL / Rasシグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、転写因子GATA1のアミノ末端側転写活性化(NT)ドメイン欠失変異に起因したTMD(一過性骨髄増殖症)とDS-AMkL(ダウン症随伴性急性巨核芽球性白血病)発症機構を明らかにすることを目的としている。先行研究から、変異GATA1の発現量の多寡がDS-AMkLの発症率に寄与することが示唆されたことから、本研究では、ほぼ変異GATA1のみを発現するマウス(ΔNTR:変異GATA1発現量が異なる2系統が存在し、両系統とも胎仔期にTMD様病態を示す。変異GATA1発現量が低い系統は成獣期にAMkLを発症する)を樹立・解析することで、遺伝子発現制御の観点からTMD/DS-AMkL発症機構の解明に挑んだ。 本研究では、ΔNTRのTMD様芽を用いたマイクロアレイ解析により、TMDからDS-AMkL発症に寄与する遺伝子を探索した。その結果、将来AMkLに進展するTMD芽球ではRasal1(Rasシグナルを抑制する)が過剰発現していることが分かった。次に、GATA1変異が及ぼすRasal1の発現制御機構やDS-AMkL病態形成への関与を分子レベルで検討するため、KPAM1やMEG-01といった細胞株を用いた解析を行った。その結果、Rasal1はGATA1から抑制性の制御をうける新規標的遺伝子であり、GATA1のNTドメイン欠失によって脱抑制され、Rasシグナルを過剰に抑制する可能性が示された。先行研究から、正常な巨核球分化にはRasシグナルの活性化が必要なこと、AMkLに進展するTMD芽球は分化能が衰退していることが示されている。このことから、GATA1変異に起因したRasal1を介したRasシグナルの制御破綻が、TMD芽球の分化障害を招来している可能性が考えられる。そして、分化できずに残存したTMD芽球に遺伝子変異が蓄積ことがAMkL発症の主因である可能性が考えらる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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