Project/Area Number |
18J12355
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Accounting
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小山 真実 神戸大学, 経営学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 目標設定 / ラチェット効果 / チーム / 学習 / 不平等回避 / 相互学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、人々がチームとして生産活動にとり組む状況を想定し、ラチェット効果と呼ばれるインセンティブ問題について理論モデルと実験室実験により分析する。 本研究計画は二年間の計画である。一年目である昨年度は、チームメンバー間で学習が起きる場合にラチェット効果にどのような影響があるのかを理論モデルにより分析した。その結果、学習がある場合、ない場合に比べてラチェット効果が抑制されることが明らかとなった。加えて、この理論モデルの予測を検証するための実験室実験の設計に着手した。 二年目にあたる本年度は、昨年度に引き続き、理論モデルの予測を検証するための実験室実験の設計を行い、コンピューターで実験を行うためのプログラムや、実験で用いるインストラクション等を完成させた。 その後、大学生および大学院生を被験者として実験を実施した。実験では、(1)チームの状況においてラチェット効果が起きる、(2)学習がある場合、ない場合に比べてラチェット効果は抑制される、の二つの予測を検証した。加えて、(1)の予測が外れた場合にはその理由を探索できるよう、ありうる説明の一つとして、不平等回避度がある一定の高い水準にある場合にはラチェット効果が生じないと予測できることを数理モデルにより示したうえで、被験者の不平等回避度を測定した。得られたデータを統計的に分析した結果、ラチェット効果が生じていること、また、学習がある場合にはない場合に比べてラチェット効果が抑制されること、が明らかとなった。また、被験者の大半は不平等回避度が極めて小さい人々であり、ラチェット効果が生じないと予測される不平等回避度の水準に該当する被験者は見られなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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