気候・地理条件と被子植物の形質・種分化・絶滅・分布変化の関係の総合的解明
Project/Area Number |
18J12396
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
香取 拓郎 東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 種分化 / 絶滅 / 緯度 / 生活型 / 形質 / 植物 / 系統 |
Outline of Annual Research Achievements |
私は、真正双子葉類の種分化率と絶滅率に対して、「気候・地理条件」と「生活型」が与える影響を検証を目的に研究を行な ってきた。具体的には、1)緯度が 生活型の進化(例:草本から木本、またはその逆)の頻度に影響を与えているかを明らかにする。2)種分化率と絶滅率に 対して、緯度と生活型がそれぞれ独立した 影響を持っているかを明らかにする。また、緯度と生活型の交互作用(組み合わせによる影響)が存在するのかどうか明らかにする。3)分布拡大(例:低緯度から高 緯度へ分布拡大)の頻度に対して、生活型が影響を与えているかを明らかにする。これらの課題を解決する ことで、被子植物の生物地理・系統進化における統合的な一般化した理解を目指している。 1年目では、目的の2について、2つの目(ミズキ目とマツムシソウ目)の検証を行うことができたが、2年目(2019年4月―2020年3月)では、16分類群を用いて検証することができた。 その結果、①種分化率は、緯度または生活型の違いによる有意な差は検出されなかった。②絶滅率は、草本より木本のほうが有意に高かった。そして、木本の絶滅率は低緯度よりも高緯度ほうが有意に高かった。一方、草本の高緯度-低緯度間、および低緯度の木本-草本間では絶滅率に有意な差はなかった。③多様化率(=種分化率-絶滅率)は、木本より草本のほうが有意に高かった。しかし、低緯度では木本-草本間に多様化率の有意な差はなかった。そして、木本の多様化率は高緯度よりも低緯度のほうが、やや有意に高かった。一方、草本の高緯度-低緯度間では多様化率に有意な差はなかった。 日本生態学会第67回大会(2020年3月)にてポスター発表を行う予定であったが、大会が中止になったため発表は行えなかった。しかし、業績としては、発表したこととして認められた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)