アバター化した場所を介したインタラクションによる市民参加型まちづくりの実現
Project/Area Number |
18J12486
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human interface and interaction
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
坂村 美奈 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 参加型センシングによる効果的な情報収集 / オンラインコミュニケーションの創発 / 市民参加型まちづくりの発展 / スマートシティ構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、都市にいる人々が、自発的、継続的にセンシングに参加し、協働してもらうことで市民参加型まちづくりを実現することである。本研究では、これまでに行った比較実験及び実証実験により有効性が確認された、場所に仮想的に設置されたモンスターを介したインタラクションを、国内外含めた複数都市内での参加型センシング及び協調型コントロールに適用する。そのために、国内外各所で参加型センシング、協調型コントロールそれぞれの実証実験を重ね、 異なる都市規模でのロケモンの有効性及び汎用性を明らかした上で実運用を目指す。採用開始時までに本研究の評価として、大学内比較実験と日本国内の都市レベルでの実証実験を行なった。これらの結果から本研究の有効性が確認されたため、本年度は、実験を継続するとともに、成果を論文としてまとめた。成果はまず、”Design and Implementation of Participatory Crowdsensing Platform for Efficient Information Gathering for Smart Cities”(「スマートシティにおける効率的な情報収集のための参加型センシングシステムデザイン及び構築法」)として博士論文を執筆し、本論文を元に本年度の博士学位を取得した。また、トップ国際学会への論文投稿により、論文推敲及び実験計画の再考を重ねた。本研究の成果から、情報処理学会より、研究会および研究会主催シンポジウムにおける研究発表のうちから特に優秀な論文に贈られる2018年度山下記念研究賞を授与した。また、関連成果として、都市内参加型センシング実運用時に必要となる人・モノの位置情報推定を可能とするセンサネットワークに関する国外学会における発表、および、行政職員向け参加型センシングに関する国内外学会における発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
採用開始時までに行った大学内比較実験と日本国内の都市レベルでの実証実験を元に、継続して実験を実施した。この結果、国外での実験および協調型コントロールの実験に関しては来年度も継続して実験が必要であるものの、国内における実験の結果から本研究の有効性が確認された。そして、国際トップ学会への論文投稿および推敲も継続して取り組んでいる。本研究による成果としては、博士論文を執筆し、本博士論文を元に本年度中に博士審査に合格し学位を取得した。さらに、情報処理学会より、2018年度山下記念研究賞や優秀論文賞を受賞し評価を得ている。また、関連成果として、国内外学会における学術誌および学会発表を行うなど、精力的に本研究の実証、実運用に向けて活動を続けている。 総じて、日頃より真摯に研究活動に取り組んでおり、博士学位取得、受賞、および論文発表の研究成果を伴う。そのため、本年度の研究について、おおむね順調に進展していると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、まず、今年度に実施予定であった国外における参加型センシングの有効性評価、および、協調型コントロールを取り入れた実験を行う。また、これまで得られた各地での実証実験の知見を生かし、本研究を複数の都市において実運用する。実運用では、都市における市の運営といった大規模な範囲から、特定の商店街やショッピングモール、大学内といった中・小規模な範囲での活用を想定している。収集データは解析するだけでなくオープンデータとして二次利用を可能とする。また、今後は参加型センシングのデータのみならず、人々の心拍数や感情等を同時に収集、解析することで、様々な定性的データと定量的データを組み合わせた上で、都市の状況を把握可能とする。そして得られた研究成果を国内外の学術誌および学会にて発表を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)