Project/Area Number |
18J12645
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental agriculture(including landscape science)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
根岸 尚代 千葉大学, 園芸学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 戦災樹木 / 被災樹木 / 戦争遺産 / 記憶遺産 / 東京大空襲 / 第二次世界大戦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第二次世界大戦時に米軍の爆撃により損傷を受けながら、現在もその損傷を残して生き続けている戦災樹木を、「生きている戦争記憶遺産」として保全活用していく方策について考察している。 本年度は、東京23区における未確認の戦災樹木のより詳細なデータを実地調査と文献調査により収集するとともに、当時の気象情報や軍事関連資料の充実を図った。米軍の攻撃実態とその被害、戦災樹木の残存状況の関連性を追究するためである。また東京での調査と併せて、地方戦争被災都市における戦災樹木の探索も実施した。都市の選定方法は昨年度と同様としたが、仙台における調査では、これまでの研究成果を知った戦争体験者自らが詳細な情報を提供してくれたことで、新たな戦災樹木の発見に繋がった。樹木診断機器を用いた戦災樹木の内部状態を視覚化する調査では、昨年度に課題として挙がった、診断に要する費用や時間についての解決策を講じることができたため、診断本数を増やすことが可能となった。取得した画像データを含む診断情報は、専門知識を有していない樹木所有者や行政関係者に示すことで、戦災樹木の現状や適切な維持管理方法に対する理解を促す一助となることを確認した。 “生き続けながら”“地域特有の”“戦争の記憶を継承する役割を担う”戦災樹木は、戦後75年以上が経ち戦争の実体験者が減少するなかで、如何にして戦争の記憶を後世に伝えていくべきかという課題に対する新たな解の一つである。土地に根ざした記憶媒体である戦災樹木を永続的に保全活用していくための方策の一端が本研究により示されたといえる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)