Project/Area Number |
18J13860
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Genome biology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須澤 壮崇 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | microRNA / GW182 / リン酸化 / RNAサイレンシング |
Outline of Annual Research Achievements |
TNRC6Aは、miRNAによる遺伝子抑制機構において、miRNA-AGO複合体とCCR4-NOT複合体を結ぶ足場タンパク質として機能する。近年、TNRC6Aが核-細胞質間シャトリングタンパク質であり、miRNAを核内へ輸送することが明らかとなったが、核内における機能については不明な点が多い。本研究では、TNRC6Aの核内機能の解明を試みた。 ・TNRC6A複合体構成因子の解析:質量分析法を用いたTNRC6A複合体構成因子の解析により、CCR4-NOT複合体の一部が核内でもTNRC6Aと相互作用することが明らかとなった。CCR4-NOT複合体は核内において、c-Myc等のプロモーター領域に結合し転写調節に働くことが報告されているが、TNRC6Aをノックダウンすることによるこれらの遺伝子発現への影響は見られなかった。そのため、核内CCR4-NOT複合体による既知の転写調節とは異なる機構により、遺伝子発現を制御する可能性が示唆された。また、KEGGを用いた解析から、核内TNRC6Aの相互作用因子としてスプライソソーム関連因子も多く検出されたことから、TNRC6Aは核内で複数の異なる遺伝子制御機構に関与する可能性が示唆された。 ・TNRC6Aのリン酸化による機能制御:質量分析によりTNRC6Aのリン酸化残基が検出された。AGOやCCR4-NOTとの相互作用領域におけるリン酸化残基を同定し、相互作用に与える影響を検証した。その結果、AGOとの相互作用はリン酸化により安定化し、CCR4-NOTとの相互作用は減弱する傾向が見られた。さらに、AGOとの相互作用領域のリン酸化はRNAサイレンシング活性の増強に働くことが分かった。TNRC6Aは核内および細胞質で異なるリン酸化パターンを有することから、リン酸化がTNRC6Aの細胞質と核内における相互作用形成および機能を制御する可能性が示唆された。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|