プレートの定常的な沈み込みに伴う島弧の変形:前弧の重力異常帯形成メカニズムの解明
Project/Area Number |
18J14672
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 温志 京都大学, 京都大学大学院理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Cluster analysis / GPS / GNSS / Crustal Deformation / Taiwan / Regional Tectonics / Statistics |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題を進める上でベースラインになるのは,現在進行中の地殻変動を理解することである.本年度はその足場固めに多くのリソースを投入した. 誤差評価の枠組みの導入:これまでの方法では,クラスタの境界がどの程度信用できるのか評価することが出来なかった.そこで観測誤差に基づいたFuzzinessの評価を取り入れる枠組みを構築した.具体的には,クラスタの分割を,ノイズを与えたもとでどの程度再現できるかを調べた.これにより,統計的な有意さを担保できるようになり,地質情報と比較できるようになった.大きな発見は,台湾島の解析をした際に,長らく議論されていた台東縦谷のChimei断層帯の重要度が浮かび上がったことである. 階層表現の積極的活用:階層クラスタリングの特徴である,階層的に表現されたクラスタ構造を,地殻変動の解釈に取り入れる試みである.階層の高さは,速度空間でのクラスタの距離に対応する.この距離は,各クラスタ間の相対運動速度を表し,地球科学的には活断層のレートとして解釈できる.この方法を用いて,相対的重要度を階層の高さを基に与える議論の枠組みを考えた. 有意な結果を示した台湾島の結果を述べる.台東縦谷が,最も階層の高いところと対応し,相対的重要度の高い境界だと示された.その下には,沖縄トラフ拡大に伴うシグナルや,屏東平原の押し出しテクトニクスに伴う変動が抽出された.さらに,その下位の構造として,屏東平原内の活断層による変動が抽出され,階層表現が地殻変動の様相を的確に表現した. 本研究の成果を,京都大学防災研究所の研究発表講演会で発表した結果は大いに評価され,優秀発表賞をいただいた.国立台湾大学海洋変動研究センターのEmmy Chang教授から,国立台湾大学へ招待いただき,翌月現地で招待講演を行った.結果は大変注目され,論文もJGR誌にアクセプトされた。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)