Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
心肥大・心不全に関わる長鎖非コードRNAとしてLionheartを新規に同定した。Lionheart-KOマウスを作成したところ、TAC手術後に心機能が低下することが明らかになった。lncRNAはcisもしくはtransに働くことが知られているが、Lionheartの近傍遺伝子はWTとKOマウスで発現量に変化はなかった。そのためLionheartはtransに働くことが想定された。Lionheartと結合するタンパク質を同定するためRNA pull down assayを行った結果、Lionheartが最も特異的に発現するタンパク質としてPURAが同定された。PURAはMYH6のPNR elementと結合することでその発現を負に制御することがしられている。MYH6は出生後発現量が増加するが、加齢や心不全を呈すると発現が低下する。また、MYH6のヘテロマウスでは拡張型心筋症様の心機能低下を呈することも知られている。Lionheart-KOマウスではTAC手術後に心機能が低下しており、またMYH6の発現量がmRNAレベル、proteinレベルで低下していた。免疫沈降の結果、Lionheart-KOマウスではWTと比較し、PURAとMYH6の結合が多いことが分かった。RNA-EMSAの実験ではLionhertとPURAの結合力はPURAとMYH6の結合力よりも強いことが分かった。また、Lionheart-KOマウスにアデノ随伴ウイルスを用いて後天的にLionheartを発現させると心機能が改善することも明らかになり、LionheartはPURAと結合することでPURAとMYH6の結合を阻害し、結果としてMYH6の発現が上昇し、心機能低下を緩和する働きがあることを明らかにした。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Commun Biol.
Volume: 3 Issue: 1 Pages: 434-434
10.1038/s42003-020-01164-0