Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
アトピー性皮膚炎マウスマウスとイミキモド誘導乾癬モデルマウス、接触皮膚炎モデルマウスを用いて、使用可能なPAR2阻害剤スクリーニング及び評価を行った。さらに、ヒトADに加え、手湿疹などの急性の炎症性皮膚疾患の皮膚サンプルを用いてヒトにおけるPAR-2の役割を検討した。Th2モデルとしてMC903(ビタミンD3アナログ)誘導アトピー性皮膚炎モデル、Nc/Nga アトピー性皮膚炎自然発症モデル、アレルギー性接触皮膚炎モデルとしてジニトロフルオロベンゼン(DNFB)、オキサゾロンを用いた接触過敏症(CHS)モデルマウスを用い、In vivoの評価として各モデルマウスにPAR2阻害剤を経皮的もしくは経口的に投与し、薬効評価を行った。PAR-2阻害剤をこれらのマウスに投与したところ、耳介厚腫脹を有意に抑制した。また、In vitroの評価として免疫担当細胞に対する影響を検討した。さらに、これらのモデルマウスで掻爬行動を観察するためスクラバリアル、マイクロアクトによる行動評価の解析データより、PAR2阻害剤の投与により掻爬行動が減少することを見いだした。ヒトのアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎や手湿疹などの皮膚炎の組織においてPAR-2発現が亢進しているかどうかを検討するため、これらの患者の標本を集め、PAR-2の免疫染色を行ったところ、アトピー性皮膚炎と、接触皮膚炎や手湿疹などの急性皮膚炎の皮膚組織の細胞において、健常人に比較してPAR-2が強く発現していることを見出した。これらのデータを整理、総合的に評価し、使用可能なPAR-2阻害剤がアトピー性皮膚炎や接触皮膚炎、手湿疹などの疾患の治療薬として開発する可能性を検討し、論文化を進めている。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2023 2018
All Presentation (2 results)