Peirce's Semiotic-Informational Approach to Physical Phenomena
Project/Area Number |
18J20438
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
AAMES Jimmy 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2020: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2019: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2018: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | Charles S. Peirce / 創発 / 下方因果 / カテゴリー / 抽象 / 記号論 / 形而上学 / 科学哲学 / 物理学の哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、Peirceの哲学を足掛かりにパターン性と創発の研究に取り組んだ。特に下方因果(downward causation)の概念に注目し、これまでの研究において提示したリアル・パターン創発(RP創発)という創発形態との関連で下方因果概念の分析を行った。この研究の成果は、昨年度までの研究成果と合わせて、"Real Pattern Emergence: A Study of Patternhood, Generality, and Emergent Behavior from a Peircean Perspective"と題する博士論文においてまとめた。
また、上記の研究に加えて、Peirceの初期の重要著作である「新しいカテゴリー表について」の研究も行った。特に、この著作に登場する「被関係項」の概念に注目し、その分析を通して、「新しいカテゴリー表」全体の論証構造に光を当てることを試みた。この研究成果は、Peirce協会の機関誌Transactions of the Charles S. Peirce Societyにおいて採録決定済みであり、近日中に刊行予定である。
さらに、富山大学の池田真治先生を代表者とする「抽象と概念形成の哲学史」研究会における研究の一環として、Peirceにおける抽象の理論の研究を行った。Peirceの著作に登場する二種類の抽象の概念である「前切」と「実体的抽象化」を取り上げ、両概念の検討を通じて、Peirceの哲学の観点から概念形成について何が言えるかを探った。以上の研究成果は、日本哲学会・哲学オンラインセミナー共催ワークショップ「抽象と概念形成の哲学史―古代から現代へ―」において発表したほか、池田真治先生の編集による研究報告論文集『抽象の理論をめぐる哲学史─古代から近代まで─』において刊行した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)