• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

中高年者を対象とした「アドバンス・ケア・プランニング促進介入プログラム」の開発

Research Project

Project/Area Number 18J20492
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Applied health science (A)
Research InstitutionKyoto University
Research Fellow 加藤 裕規  京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
Project Period (FY) 2018-04-25 – 2021-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsアドバンス・ケア・プランニング / ACP / 終末期 / 意思決定支援 / 地域 / 対話
Outline of Annual Research Achievements

本年度は終末期に受けたい医療や過ごしたい場所についての患者・家族・医療者間での話し合いを意味するアドバンスケアプランニング(ACP)に対する知識や態度、すなわちACP準備性の向上を促す教育介入プログラムの運営に携わり、日本におけるACP普及のための活動を実施した。その結果、対話を中心とした自分らしい生き方の検討はACPの準備性を向上させることが明らかとなり、今後のACP支援モデルの構築のための一助となった。
一方、地域包括ケアがまずます重要であると認識される中で、慢性疾患を持ちながら地域で生活する療養者やその家族を対象としたACPに注目し、その看護の実態を知るために訪問看護ステーションにおける臨床実習を実施した。慢性疾患の中でも特にACPの必要性と困難さが指摘されている心不全患者を中心とした臨床での実践・観察を通して、地域で療養する患者と家族、および訪問サービス提供者の思いやACPを実施していく上での課題を整理した。また心不全患者におけるACPの現状と課題について、文献検討を行いその実証的な効果について整理した。
今後は慢性疾患、特に心不全を患いながら地域で生活する生活者やその家族の意向に沿った終末期医療の展開に寄与するために、在宅療養患者および家族のACPの目的意識、およびその達成を評価するアウトカムに対する認識に関する調査を実施することを予定している。そのために、国内における心不全に対するACPの実践状況を整理し、その取り組みを効果的に支援するためにはどのような情報が必要なのか、あるいはどのような介入が求められるのかを国内の状況を踏まえて検討することを課題としている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

これまでの活動から、地域においてACP促進介入を実施する上での検討事項や具体的な介入手法についての知見が蓄積され、今後のACP普及のための基礎的な情報を整理することができた。しかしながら、特に介入が必要な集団、およびその手段の特性に適したACP介入などについては未だ検討段階にある。次年度において、これらを実証的に明らかにし、超高齢化社会にある日本において高齢者にとってのより良い終末期の医療選択を可能にするための要素を明確化する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

ACPの中でも特に在宅療養を行う心不全患者を対象にその普及を目指す。今年度は対象集団におけるACPの効果的な促進介入モデルを構築するために、関係者にとってのACPの目的、およびその目標(アウトカム)の認識を整理し、その関係性を明確化する。
質的インタビュー調査を用いて、在宅療養中におけるACPに従事した経験のある医療者や家族を対象に、病の軌跡に対する認識や終末期の医療やケアについての話し合いの実践状況および認識を調査し、実臨床の中に埋め込まれているACPの目的とアウトカムを抽出して整理する。
研究協力者は連絡可能な施設関係者の中から合目的的サンプリング(purposive sampling)を行う。データの取得は調査内容を聴取することが可能な静寂な個室で行う。研究対象者は在宅療養中にACPの実施が記録として確認できる患者の家族、そして医療・ケア提供者としての訪問看護師とかかりつけ医の2グループを設定する。地域の訪問看護ステーションなどの協力施設に研究内容を説明し、承認が得られた場合に候補者
を紹介して頂く。データの分析には質的内容分析法を用いる。質的内容分析は「コード化やテーマ・パターンを特定する過程に系統的な分類法を用いたテキストデータの内容の主観的な解釈をおこなう研究手法」であり、データの持つ意味を体系的に記述し、対象とする現象に関する理解や知識を得ることをその目的とする。データを扱う際の用語法はGraneheimらの定義を参考とする。
得られた結果に基づき、また既存のACP介入を参考に特定の目的およびアウトカムに適した介入を編成し、介入モデルを開発する。

Report

(2 results)
  • 2019 Annual Research Report
  • 2018 Annual Research Report

Research Products

(2 results)

All 2019 2018

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 訪問看護師の就業継続要因  看護管理者の語りから2019

    • Author(s)
      牧野恵子・加藤裕規
    • Organizer
      日本看護管理学会 第23回学術集会
    • Related Report
      2019 Annual Research Report
  • [Presentation] 地域包括ケアを担う訪問看護師の就業継続要因2018

    • Author(s)
      牧野恵子・加藤裕規・餅田敬司・井沢照代
    • Organizer
      日本看護管理学会 第22回学術集会
    • Related Report
      2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-05-01   Modified: 2021-01-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi