微小循環中の物質輸送センシングに基づく光バイオプシー技術の創出
Project/Area Number |
18J20513
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Thermal engineering
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Research Institution | Keio University |
Research Fellow |
橋本 将明 慶應義塾大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | MEMS / 熱駆動アクチュエータ / 切り紙 / 熱バイモルフ / 光バイオプシー / 熱駆動MEMSアクチュエータ / 光MEMS / 自立ナノ薄膜 / ナノ・マイクロスケール熱工学 / 光ドップラー計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、熱駆動式光MEMSトラッキングを提案し、モーションロバストな測定によって微小循環動態の定量的センシングを可能にする内視鏡光バイオプシー技術の開発を目的としている。本年度は、提案光バイオプシー技術のコア要素であるミリ長ストロークと低電力を両立する切り紙型熱駆動MEMSアクチュエータの開発に成功した。設計においては、熱膨張率が異なるナノ薄膜を通電加熱した際のバイメタル効果を駆動原理として選択し、切り紙という独創的なアクチュエーション構造形態にナノ・マイクロスケール熱工学に立脚する設計思想を導入した。作製においては、自立ナノ薄膜の残留応力を制御した微細加工レシピを用いて円ピラミッド切り紙型熱駆動MEMSアクチュエータを自作し、マイクロレンズをアクチュエータに集積することでレンズスキャナとしての機能を実装した。駆動評価において、MEMSアクチュエータはミリ長ストローク1.1 mmを低電力128 mWで達成し、マイクロレンズスキャナの機能を有することが示された。さらにMEMSアクチュエータの集中定数モデルを構築し、静的・動的応答を解析することで熱機械特性を評価した。本アクチュエータの機械応答特性は熱的応答特性に依存し、本アクチュエータのデザインでは空気への熱輸送が支配的であることが明らかになった。これらの結果より、熱駆動式光MEMSトラッキングのコア要素であるミリ長ストローク・低電力熱駆動切り紙MEMSアクチュエータの開発に成功したのみならず、切り紙型熱駆動MEMSアクチュエータの熱輸送形態も明らかにした。その結果、さらなる超長ストローク・超低電力MEMSアクチュエータ開発にむけた新たな知見も得られた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)