専攻分野の価値意識形成メカニズム、賃金格差生成メカニズムの解明
Project/Area Number |
18J20998
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡辺 健太郎 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 専攻分野 / 高等教育 / 意識 / 賃金格差 / 実学 / リベラルアーツ / 文系 / 理系 / 賃金 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「専攻分野の価値意識形成メカニズム、専攻間賃金格差生成メカニズム」では、全国調査データの分析を通じて、日本社会における専攻分野と価値意識、専攻分野と賃金の関連について検討した。本研究によって得られた成果は、大きく以下の2点である。 第1に、初中等教育卒層に比べ、(1)工学や社会科学などの「実学」的性格を有する専攻分野の大学・大学院卒層は、経済的に保守的な志向性を有すること、(2)人文学や理学、芸術学などの「リベラルアーツ」専攻の大学・大学院卒層は、文化的にリベラルな志向性を有することが明らかとなった。 第2に、PIAAC(国際成人力調査)データの大卒層の分析から、男女とも、人的資本論と位置財論(仕事競争理論やシグナリング理論、スクリーニング理論)による、専攻間賃金格差生成経路が確認された。一方で、女性では、雇用形態を媒介とした専攻間賃金格差の存在が顕著であった。 以上の知見は、従来の教育社会学や社会階層論の領域で均質的に扱われてきた大卒層内部の異質性を示している。そして、専攻分野は単に異質であるというだけではなく、意識や資本に関しての正統性や序列性を伴うことも、本研究によって示された。以上の研究成果はは、博士論文「現代日本社会における専攻分野の社会学」として取りまとめ、大阪大学大学院人間科学研究科に提出した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)