相模トラフプレート間地震の発生履歴・再来過程の解明
Project/Area Number |
18J21407
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
小森 純希 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 沈み込み地震 / 古地震 / 関東地震 / 相模トラフ / 地殻変動モデル / 海岸段丘 / 地震サイクル / 沈み込み海山 / 古地震学 / プレート沈み込み地震 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和二年度において、相模トラフプレート間地震(関東地震)の発生履歴・再来過程の解明という課題に関し房総半島南端部に分布する沼段丘を対象として地形地質学的調査ならびに数値手法による地殻変動モデリングを実施した。研究の結果として、従来定量的な検証が不十分であった房総半島の過去約7,000年間にわたる地殻変動履歴が推定された。さらに、力学的モデルによる地殻変動履歴の検証によって過去の関東地震が従来の想定よりも破壊間隔・範囲に多様性を持っていることやプレート境界面形状が長期的な地形形成に関与している可能性が示された。 はじめに、DEMデータを使用した段丘検出手法の開発と、沼段丘への適用を行った。過去の海岸線(旧汀線アングル)の標高に連続性があることに基づき、地形データのクラスタリング手法を応用することで房総半島南端部における広範囲の海岸で段丘区分を連続的に取得した。同時に従来区分が行われていなった南西部(平砂浦低地)において新規に段丘区分に成功した。 この研究成果および前年度までの研究成果により、沼段丘の形成年代と標高分布が初めて定量的に取得された。この結果から、沼段丘の比較的短波長な変形分布や、形成間隔と比高分布の食い違いが指摘された。続いて、沈み込み帯の地震繰り返しと地殻変動モデルの開発を行ってこれらの観測の再現を試みた。本モデルでは地震すべり域における地震間と地震時の剪断応力の変化量の釣り合いに着目し、地震サイクルの完結後にプレート間に剪断応力が蓄積されない設定を行った。加えて、房総半島南端部直下に位置するとされている沈み込み海山形状を地殻変動モデルに導入した。このモデルによる地殻変動履歴の検証の結果、上述の沼段丘の比高と形成間隔の関係は過去の関東地震の破壊領域の多様性によるものと示された。また沼段丘の短波長な変形分布は沈み込み海山の影響を受けていることが指摘された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)