デュアルコム分光法を用いた偏光計測装置の開発と生体分子計測への応用
Project/Area Number |
18J21480
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Optical engineering, Photon science
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Research Institution | Keio University |
Research Fellow |
住原 花奈 慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 光周波数コム / デュアルコム分光法 / 偏光計測 / 光物性 / 複素屈折率 / デュアルコム分光 |
Outline of Annual Research Achievements |
デュアルコム分光法は、その性能において従来の分光法を凌駕する手法であるとして、注目を集めている。デュアルコム分光法の性能を生かして、物質の性質を調べることができれば、これまでの測定法では観測できなかった現象を発見できるかもしれない。しかしながら、デュアルコム分光法を用いた物性計測手法は確立されていなかった。そこで本研究では、デュアルコム分光法を精密物性計測に応用するための測定手法を確立することを目的とした。今年度は、物質の光学特性を表す複素屈折率と、試料の厚さを精密に求める手法を確立し、さらに発展研究として、偏光計測と融合し、性質が未知の資料に対して手法を適用する予定であった。達成できたのは前者についてのみとなってしまったが、デュアルコム分光法を物性計測に応用するという研究テーマにおいて、最も基本的な大きな役割を果たすことができた。 本年度は、具体的には、10時間程度と長時間に及ぶ膨大なデータの解析を行った。その結果、デュアルコム分光法の光源の性能・安定性を生かした積算が見事にうまく機能し、位相差スペクトルの絶対値を決めることに成功した。屈折率については10のマイナス5乗程度、また試料の厚さについては1.5 nm程度とかなりの精度で求めることに成功した。 本内容を採用期間中において国際会議で発表し、論文化するのは間に合わなかったが、本成果は国際会議(CLEO 2021)に採択済みである。そのことからも大きなインパクトがある成果だと考えられる。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)