脳腫瘍抑制因子L(3)mbtによるpiRNA因子転写制御機構の解明
Project/Area Number |
18J21997
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
山本 瞳 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 非コードRNA / 生殖細胞 / 転写因子 / 遺伝子発現制御 / 転写制御 / 腫瘍 / 小分子RNA / piRNA / PIWI |
Outline of Annual Research Achievements |
機能性小分子RNAであるPIWI-interacting RNA (piRNA) は、生殖組織特異的に発現し、トランスポゾンの発現抑制によりゲノムの品質管理を行う。piRNA経路はヒトを含む幅広い種で保存されており、piRNA経路の異常は卵形成不全による不妊の原因となるため、piRNA経路の詳細な解明は重要課題である。piRNA経路に必須なPIWIタンパク質を始めとするpiRNA経路因子は生殖細胞特異的に発現するが、体細胞においてはL(3)mbtという脳腫瘍抑制因子により転写抑制されている。そのL(3)mbtを欠失させるとPIWIタンパク質が異所的に発現し、腫瘍化に寄与するという知見がある。そこで本研究は、生殖系体細胞の培養細胞株において、作製したL(3)mbt抗体とゲノムワイドな配列解析を用いて、L(3)mbtによるpiRNA経路因子の転写抑制機構を分子レベルで詳細に解明することを目的とした。 本年度は、昨年度に引き続き新規に同定したL(3)mbtの相互作用因子Lint-Oに関する解析を行った。Lint-Oのゲノム上局在をChIP-seqにより網羅的に解析したところ、L(3)mbtと同様にpiRNA経路因子のプロモーター領域に結合が見られ、L(3)mbtとLint-Oはゲノム上において共局在して機能していることが示された。Lint-Oのドメインの機能を解析したところ、SAMドメインがL(3)mbtとの結合において重要であり、且つpiRNA経路因子の転写抑制に重要であることが示された。また、Lint-OはL(3)mbtによってタンパク質の安定性が保持されていることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)