Ezra Pound's "Frontier": His Changing Stance and Confucianism and Fascism
Project/Area Number |
18K00412
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長畑 明利 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90208041)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | パウンド / 辺境 / 納西族 / 儒教 / ファシズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アメリカのモダニズム詩人エズラ・パウンドの東アジア関連作品および評論、書簡などを調査し、(1) そこに見出される彼の「辺境」意識の変遷を明らかにし、(2) その変遷の意味を彼の儒教への傾倒とファシズム支持に照らして解明すること、また、(3)中国雲南省の少数民族「納西族」を題材とする「納西詩篇」を再評価することを目的とした。 2023年度は、パウンドの詩テクストに現れる彼の辺境意識の変遷についての検討を継続して行うとともに、『詩篇』における辺境としての東アジアの扱いに関する研究の一部として、「中国詩篇」における16世紀の日中関係の記述について考察し、新たな知見を得た。その成果の一部は、エジンバラ大学で開催された国際エズラ・パウンド学会にて発表した。またパウンドの辺境意識に関する研究のさらなる展開について検討するために、海外研究者を招いて専門知識の提供を得た。なお、当初計画していた「納西詩篇」のソーステクスト(The Ancient Na-khi Kingdom of Southwest China)の著者ジョセフ・ロックに関する現地調査は、国際学会参加、海外研究者招聘など、他の研究アジェンダとの日程面・予算面での調整を行った結果、断念した。 2018年度に開始した本研究は、新型コロナウィルスの影響で三度の期間延長を行うこととなったが、辺境に関するパウンドの詩作品および他の文献を対象とする研究の結果、「中国詩篇」等に示される彼の儒教的秩序観と中華思想が、晩年の「納西詩篇」において部分的に突き崩されること、そしてそこに彼の儒教への傾倒の変化を見ることが可能であることを明らかにすることができた。研究成果の一部は共著書および学会発表にて発表した。また講演等で、「納西詩篇」およびジョゼフ・ロックの再評価の成果を共有した。
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Report
(6 results)
Research Products
(21 results)