高等学校修了生の英文法習熟度調査及び研究成果の教授法への応用
Project/Area Number |
18K00747
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
|
Research Institution | Shizuoka University of Art and Culture |
Principal Investigator |
横田 秀樹 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (50440590)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 英文法 / 習得難易度 / 英語教育 / 高等学校 / 英語運用能力 / 暗黙的知識 / 第二言語習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2020年度に行った実験の実験文の一部修正を行った上で、対象者を258名に増やし、再実験を行った。前回の実験結果から、同じ文法項目内であっても習得の難易度が異なる傾向が見られたため、13種類31項目,合計で62問を出題した。基本的には1項目につき2題の英文を出題するように作成した。具体的な手続きは,与えられた英文の文法性を判断させ,その上で当該英文に誤りがあると思えば,その誤りを指摘し修正してもらう課題を与えた。誤りを指摘するだけでなく,その誤りを正しく修正することも課した。 得られたデータの整理、統計処理、分析を行った結果、習得難易度を指摘した数々の先行研究(Dulay & Burt 1973;Krashen 1985;Johnson & Newport 1989; Johnson 1992; 白畑・若林・須田 2004など)の研究は、同一の文法項目に属している複数の質問文であっても,正答率に大きな差が出ることもあることを考慮に入れず、機械的に平均値を出し,正答率を決めつけてしまっていたが、本実験の結果、横田・白畑(2021)で確認されたように、同項目内であっても大きく正答率が異なるものが多数確認された。文字数の関係ですべては書ききれないが、たとえば宣言的知識は身についているが,手続的知識にはなりにくいという特徴を持つ文法項目、同じ文法項目であっても使用される言語環境や用法によって困難度が異なるものなど、先行研究では確認されていない新たな事実が多数発見された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究は順調に進んでおり、2021年度は前年度に行った実験結果(横田・白畑 2021)をもとに,広範囲の文法項目を探るため刺激文の数及び実験参加者数を増やして再実験行ない、新たな発見が多くあった。結果として、先行研究と同様に,教室で外国語を学習する場合にも項目別に分類すると学習困難度というものが存在する事実は確認できたが、どの文法項目も同程度に習得困難ではないし,習得が容易でもないことも明らかになった。つまり、同じ文法項目であっても,それが使用される言語環境や用法によって困難度が異なる可能性があることがわかった。外国語教育にとって、この事実は極めて重要なことで、依然として解明されていないことがまだ多数存在し、今後も研究を進めていく必要がある。2021年度は書籍(2023年出版予定)のひとつの章として研究成果をまとめた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度で明らかになった発見をもとに、各文法項目(2022年度は過去形を予定している)の詳細なデータ収集及び分析を行う予定である。結果は、学会発表ならびに論文を通し広く公表していく予定である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(19 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] The acquisition of inanimate subject by Japanese learners of English2018
Author(s)
Shirahata, T., Kondo, T., Ogawa, M., Suda, K., Yokota, H. and Otaki, A.
Organizer
Applied Linguistics Association of Australia (ALAA) 2018. The University of Wollongong Australia
Related Report
-
-
-
-
-