Project/Area Number |
18K03021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Kanazawa University (2019-2023) Toyo University (2018) |
Principal Investigator |
菊谷 まり子 金沢大学, GS教育系, 准教授 (60707412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池本 真知子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (90469081)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 感情 / 文化 / 状況 / 音声認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では感情の定義に文化差が見られるかを検証するため、様々な国の人々に特定の感情を感じる状況を書き出してもらい比較している。研究では喜び、悲しみ、熱い怒り、冷たい怒り、驚き、興奮、眠気、リラックス、満足、恐怖の10感情それぞれについて、それらを感じる状況を参加者に書き出してもらった。分析では回答された状況を感情に関係なく似たような内容ごとに分類およびラベリングをし、どの感情にどのラベリングの状況がいくつ回答されたかを数え、感情ごとの類似性を計測した。現在、日本、台湾、スウェーデン、ベラルーシ、カンボジア、韓国のデータがそろっている。科学的に立証しやすい形で結果を分析するため、テキストマイニングという手法を取り入れてた。一旦令和四年度に分析を終了したものの、ラベリングの手続きに不備が見られたため令和5年度はラベリングのやり直しと再分析に費やされた。この結果について現在論文執筆準備中である。 上記の研究と並行して、韓国と日本の感情概念の比較に関して協力研究者の朴氏と共同研究を複数年継続している。それぞれの文化や歴史的背景が感情の定義や評価(感情同士の類似性など)に関係するのかを調べており、日韓の感情表出やコミュニケーションの違いについての総論がOnline Readings in Psychology and Cultureという雑誌に掲載された。さらに、関連研究として人間が声や発話内容から感情をどのように読み取るかに関する実験を日本人に対して行っており、それに関する論文が現在Quarterly Journal of Experimental Psychologyで査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題のメインである6か国の感情を比較する研究について分析がほぼ終了したことは大きな進展である。ただ、この分析作業に多大な時間を要したため、この研究自体からは目立った業績が出ていないが、並行して進めている日韓比較の研究や感情認知方略に関する研究では論文をコンスタントに発表することが出来ており、進捗はおおむね順調であると判断できる。メインの研究についても山場は超えたと判断できるので、今後は目に見える業績化が進んでいくと期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、現在手元にあるデータを業績化していく。論文は、感情区別に使用される特徴と文化について、日本の感情語の分類について、悲しみの文化による違いについて、の3つのテーマで執筆予定である。さらに声からの感情認知に関わる論文が一本査読中、一本執筆中であるため、計5本の論文について掲載に向けて作業を進めることが令和6年度の計画である。本経費の主たるプロジェクトである6か国の感情比較については国際学会での発表を予定している。
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