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金属アレルギーにみられる皮膚・粘膜疾患形成メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 18K09661
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 57050:Prosthodontics-related
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

渡邉 恵  徳島大学, 病院, 講師 (40380050)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 崇晴  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (00581381)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2019)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords金属アレルギー / 樹状細胞 / 上皮角化細胞 / ケモカイン / 口腔粘膜疾患 / 細胞遊走
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,歯科用金属アレルギーの病態形成の中で,粘膜や皮膚の炎症が惹起される過程の分子機構を解析し,歯科用金属アレルギーが関与するといわれる皮膚・粘膜疾患との関連を明らかにすることを目的としている.
昨年度までに,マウスケラチノサイト株PAM2.12およびT細胞上でセマフォリン3A(semaphorin3A:Sema3A)の発現が増強していることを明らかにした.さらに免疫系で機能するセマフォリン群についてNiで刺激した細胞を用いて解析したところ,セマフォリン7A(semaphorin7A:Sema7A)がPAM2.12上で著しく発現増強していることが明らかとなった.そこでNiアレルギーモデルマウスの耳介皮膚のSema7Aを免疫染色により観察したところ,表皮の外側の層に著明な発現増強がみられた.この陽性細胞群は,CD3, CD11C, MHC classIIいずれにも陰性であり,発現部位からケラチノサイトであることが考えられたが,より詳細な検討が必要である.
また,PAM2.12をNiで刺激するとTNF-α産生の著明な増加がみられるが,siRNAでセマフォリン7A発現を阻害してからNiで刺激すると,TNF-αの産生量は減少した.このTNF-αがアレルギー発症部位の炎症形成に関与しているのは明らかであり,セマフォリン7Aを介した病態形成に強く関与していることが考えられる.
セマフォリン7Aの受容体として知られているのは,α1β1インテグリンあるいはplexinC1である.セマフォリン7Aとこれらの分子の相互作用により病態が形成されると考えられるため,今後は,これらを中心に金属アレルギー発症過程におけるの細胞間ネットワークをより詳細に解析する.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験を進めていくと,申請当初に想定していた樹状細胞,ケラチノサイト,T細胞で産生されるCXCR3やCCR5等のケモカインよりも,それらの細胞上のセマフォリン分子とその受容体の変化が大きいことが明らかとなった.昨年度はスクリーニング的に解析を行い,特にセマフォリン3Aの発現上昇を確認したが,本年度さらに検討を進める中で,ケラチノサイト上のセマフォリン7Aの著しい発現増強が確認された.また,予備実験では,アレルギー発症皮膚において,細胞遊走に関わるケモカインのなかでもCXCL1,CCL20が上昇していることが示されている.以上より,アレルギーの成立機序における細胞間ネットワークを解析する上で,研究は概ね順調に進行していると考える.

Strategy for Future Research Activity

金属アレルギーと乾癬には病態に共通する点があり,両者の関与が示唆されている.乾癬では,ケラチノサイト上のセマフォリン7Aと単球上のβ1インテグリン,マクロファージ上のα1β1インテグリンの相互作用により,それぞれの細胞が活性化し,サイトカイン産生が誘導され,病態を形成しているといわれている.
そこで本研究でも,金属アレルギーモデルマウスを利用して,アレルギー発症上皮での細胞動態を網羅的に解析し,金属アレルギー発症過程においてケラチノサイト上のセマフォリン7Aのターゲットとなる細胞を同定する.現在,予備検討では,セマフォリン7A発現を抑制するとアレルギー症状が軽減することがわかっているので,その阻害系においても細胞間の相互作用を詳細に解析し,金属アレルギーにおけるセマフォリンの役割について明らかにする.

Report

(2 results)
  • 2019 Research-status Report
  • 2018 Research-status Report

Research Products

(1 results)

All 2019

All Presentation

  • [Presentation] 金属アレルギー惹起相におけるセマフォリン7Aの役割2019

    • Author(s)
      南 憲一,渡邉 恵,市川哲雄
    • Organizer
      公益社団法人日本補綴歯科学会 第128回学術大会
    • Related Report
      2019 Research-status Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2021-01-27  

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