現代日本社会におけるブラジル人第二世代の文化変容に関する研究
Project/Area Number |
18K12958
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Toyo Eiwa University (2022) Tokyo Metropolitan University (2021) Osaka University of Economics and Law (2018-2020) |
Principal Investigator |
山本 直子 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 講師 (10817208)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 日系ブラジル人 / 第二世代 / 外国につながる子ども / 分節同化理論 / 文化変容 / 貧困 / 自己肯定感 / 親子の会話 / 在日ブラジル人 / トランスナショナリズム / SNS / 日本語支援 / 多文化共生 / 移民第二世代 / 社会編入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、以下の3点である。 ①第二世代のインターネットやSNS利用の実態と、それが母語の維持、エスニック・コミュニティの維持・形成に果たす役割を明らかにする。 ②公立小中学校で展開される外国人支援制度の経年変化を調査し、これらが第二世代に与える影響を明らかにする。 ③上記の①および②が、第二世代のアイデンティティ形成にいかに結びつき、それが社会編入の仕方に如何なる影響を及ぼすかを明らかにする。 これらについて、質的調査はこれまでにほぼ終了している。しかしながら、主に目的①に関して、量的調査から明らかにしようとしていた部分については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、計画が大幅に遅れていたため、研究の期間再延長を申請していた。新型コロナウイルスにより研究活動に制限があったことに加えて、研究環境が大きく変化したことにより、研究計画は遅れている。本来であれば、本年度は最終年度として、調査結果の分析および論文執筆、学会報告を行う予定であったが、未だに一部の調査が実施できていない状況は続いている。こうした状況から、外国人が集住する地域の教会や学校、サークル活動などでの調査の中で、対面で配布し実施する予定であったアンケート調査は、研究計画を大幅に変更し、行政による大規模調査、既存の調査およびインターネットを利用した独自調査を利用する計画に切り替えた。2022年度には、国勢調査を利用した分析を行ったものの、現在利用できる最新のデータは2010年度のものであり、分析の精度を保つことができないと判断し、多くの自治体で行われている「子どもの生活実態調査」を利用した分析を行いつつ、国勢調査の2020年度データの利用開始を待っている状況である。研究期間が予定より長くなったことから、新たなインタビュー調査を実施し、新型コロナウイルスによる調査対象者の状況変化についても情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、第二世代の出身国とのつながりを把握するために、インタビュー調査や参与観察といった質的調査と並行して教会などでの量的調査も実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大による移動の制限により、調査フィールドに赴くことが叶わず、現地調査は実施できない状況が長く続いた。こうした状況の中でも、2022年度には、オンラインでのインタビュー調査や、対面でのインタビュー、教会への訪問などの現地調査を再開できている。さらに、国勢調査や自治体による調査などの既存の調査を利用した分析も進めている。研究計画は遅れているものの、今年度中に終了するという目標のもと研究成果のまとめの作業を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度を最終年度として研究成果をまとめる予定である。実施予定であった量的調査については、計画を変更し、既存の大規模調査データを利用することとなるが、当初の研究目標を達成すべく、研究を進めていく。本研究の研究成果として、単著を執筆中である。
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Report
(5 results)
Research Products
(8 results)
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[Book] 現代社会を読み解く知-第2版2020
Author(s)
三浦 直子 , 師玉 真理, 小田切祐詩, 中畑 邦夫, 比嘉 徹徳, 布川 純子 , 佐藤 史緒, 三橋 大輔, 山本 直子, 山田 博雄 , 山本 崇広, 室井 遥, 多田 庶弘, 渡辺 演久
Total Pages
224
Publisher
学文社
ISBN
4762029467
Related Report
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[Book] Cultural and Social Division in Contemporary Japan: Rethinking Discourses of Inclusion and Exclusion2019
Author(s)
YOSHIKAZU SHIOBARA, NOAH McCORMACK, KOHEI KAWABATA, JOEL MATTHEWS, WOOKI PARK-KIM, MARK WINCHESTER, SHINNOSUKE TAKAHASHI LAWRENCE YOSHITAKA SHIMOJI, CHIHO OGAYA, ERIKO SUZUKI, ERI ISHIKAWA , MACHIKO ISHIKAWA, MICHIKO SAMBE, KOHEI INOSE, SHUN HARADA, TERUHIRO YAMAKITA, NAOKO YAMAMOTO, MIKAKO SUZUKI
Total Pages
278
Publisher
Routledge
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