Clinical effect on irritable bowel syndrome by Japanese low FODMAP diet.
Project/Area Number |
18K15404
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
奥見 裕邦 近畿大学, 医学部, 非常勤講師 (80441038)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 低FODMAP食 / 非薬物的治療 / 非薬物療法 / 生活の質(QOL) / 腹部症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
当院栄養部と共同で、日本版の低FODMAP食マニュアルともいえる、入院用低FODMAP食献立表及び入院外来兼用の外来用栄養指導表を本邦で初めて作成し、低FODMAP食の導入及び栄養指導を過敏性腸症候群患者に施行することで、症状改善を評価する。過敏性腸症候群は、機能性消化管疾患の中で最も患者数が多く、中等症以上になると日常の社会生活に支障をきたし、薬物治療に抵抗性を持つことが少なくない。 こうした患者に、行動医学的見地に基づき、生活習慣として低FODMAP食の有用性を示すことで、本疾患患者における新たな治療指針の確立を期待できる。具体的には過敏性腸症候群を有する患者に対して、2週間の入院加療により低FODMAP食の栄養指導及び導入を実施し、腹部症状の変化及び精神症状と生活の質の改善を評価し、食事による臨床的有用性を示すことを目的とした研究である。現在まで外来通院を経て、入院による研究評価に至った5症例について集積しており、そのデータを保存解析中である。現時点では症例集積数は少ないが、低FODMAP食による症状改善傾向を示している。また研究に関わる心理検査、症状評価による、被験者への肉体的・精神的苦痛が発生する可能性も僅かながら存在したが、現在まで低FODMAP食の食事内容等による有害事象はない。但し食事での非特異的なアレルギー反応発生の可能性は幾分残るため、担当医が適宜対応しながら、当院の規定に従い有害事象報告を行う予定である。学会での同研究報告は、日本心療内科学会及び日本心身医学会の総会及び学会誌にて本研究及びその関連事項を報告し、さらなる症例集積を目論んだ。昨年度はコロナ感染拡大のため、学術投稿に終始したが、感染収束後は、米国消化器病週間などに機会を探り、過敏性腸症候群における有効な非薬物的治療として、研究論文に反映できるよう予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19感染により、院内及び他院消化器内科からの紹介症例の集積が芳しくないことが、研究遂行の上で大きな障害となった。この改善策として、単独施設から多施設共同の研究に昇華すべく、協力しうる関係機関とも連絡をとり、実際にWeb会議を実施した。しかしパンデミックの状況により、もとより機能性疾患患者の入院を要する本研究が、各施設の病床利用の制限の影響を被り、さらに入院による感染のリスクを訴える患者側の入院への回避傾向も加わり、研究のさらなる発展の支障となっている。現状において当施設単独の研究に固定せざるを得ないが、さらに病床確保の不十分さなど、大学側の研究に対する理解が不十分で、症例集積の大きな足かせとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
既に機能性消化器疾患を専門とする消化器心身外来継続にて症例集積に努めている。上記事項を鑑み、紹介患者の流入を促進するため院内及び学内の広報、もしくはSNSやメディア媒体を通じ広く本研究について広報する予定である。引き続き多施設共同研究のパートナーを拡大すべく、研究対象施設候補を増やし、症例集積の促進を目指す。ただしいずれもコロナ感染による影響は不可避である。一方でその収束も見えてきており、研究期間の延長により、研究対象を幅広く集めることを促進する予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(3 results)