インフルエンザウイルス・ゲノムアセンブリーの電子顕微鏡解析
Project/Area Number |
19041018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野田 岳志 The University of Tokyo, 医科学研究所, 特任助教 (00422410)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥8,500,000 (Direct Cost: ¥8,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / 電子顕微鏡 / ゲノムパッケージング / ゲノム |
Research Abstract |
A型インフルエンザウイルスは、8本に分節化したRNAをゲノムとして持つ。感染細胞から出芽する子孫ウイルス粒子が感染能を獲得するためには、8種類すべてのRNA分節をウイルス粒子内に取り込まなければならない。この分節化したRNAがどのようにウイルス粒子内に取り込まれるのかはほとんどわかっていなかったが、我々は電子顕微鏡を用いて、8本のRNP(ribonucleoprotein complex)が規則的な配置をとり、ウイルス粒子内に取り込まれることを明らかにした。本年度は、電子線トモグラフィー法により、出芽するウイルス粒子内に取り込まれた8本のRNPの立体構造解析を行い、ゲノムパッケージング機構の解析を行った。初めに、出芽ウイルス粒子全体を含むような200nm厚の切片を作製し、切片を約1度ずつ傾斜させ、プラスマイナス75度の角度で連続傾斜像を取得した。これを元にコンピュータ上でウイルス粒子の立体構造を再構築した。ウイルス粒子中の8本のRNPは長さが異なることが明らかになった。また、RNPとRNPをつなぐ構造物が存在すること、すなわちRNP同士に相互作用が存在することが示唆された。今後は、多くのウイルス粒子の立体再構築を行い、長さの異なる8本のRNPの並び方に規則性があるか否かを明らかにする予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)