中世山岳寺院を「中世都市」として分析するための基礎研究-越前国平泉寺を素材に-
Project/Area Number |
19652065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
仁木 宏 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 准教授 (90222182)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 中世史 / 平泉寺 / 宗教都市 / 聞き取り調査 / 根来寺 / 比較都市史 |
Research Abstract |
研究協力者である宝珍伸一郎・阿部来(ともに勝山市教育委員会)と共同で調査を進め、平泉寺旧境内地に広がる平泉寺地区、ならびにその周辺の住民のみなさんから聞き取り調査を実施した。合計3次にわたる調査によって、平泉寺地区ならびに周辺諸地区に残る旧地名、伝承などを網羅的に収集するとともに、近年の開発によって大きく変化する以前の景観についての重要な情報を得た。調査の成果をファイルにまとめて整理した。 さらに、調査成果をまとめてゆくためのベースマップの製作をおこなった。従来、勝山市が所有していた大縮尺の地図に、航空写真からおこした圃場整備以前の地割りを挿入し、あわせて平泉寺遺跡の全体をカバーする精細な地図を完成させた。今後、さまざまな機会に活用されてゆくであろう。 10月4日、勝山市教育会館において、白山文化研究会・勝山市と合同で、平泉寺シンポジウム2008「平泉寺遺跡の過去・現在・未来」を開催した。勝山市長をはじめとする市民のみなさんや全国から集まった研究者など、200名以上が参加した。平泉寺遺跡の価値を解明するとともに、今後の保存・活用方法についての積極的な提言がなされた。 これまで、考古資料、文献史料によって解明されてきた平泉寺について、伝承や微地形の分析によって、新たな側面から解明する糸口を見いだそうとする本研究の目的は達成された。今後、ウェブサイト、報告書などの方法で、研究成果のいっそうの普及を目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)