食品免疫機能分子の作用機構解明のための次世代腸管培養実験系の開発
Project/Area Number |
19658054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Food science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
八村 敏志 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (40238019)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 腸管 / 樹状細胞 / IgA / 制御性T細胞 / 機能性食品 / 細胞培養 / 免疫 / lgA抗体 / 経口免疫寛容 / 製御性T細胞 / 腸管免疫 / パイエル板 |
Research Abstract |
腸管組織培養系が困難のため、樹状細胞による解析評価系を構築を試みた。 1.IgA応答評価系の構築 CD11c陽性細胞として分離したパイエル板樹状細胞を各種TLRリガンドで刺激し、応答性を確認した。その結果、CpGオリゴDNA、LPS、Pam3CSK4刺激に対し、IL-6、レチノイン酸合成酵素RALDHA2の発現が誘導された。本実験系に食品成分を添加して、IgA誘導能の評価に利用できることが示唆された。 2.経口免疫寛容誘導評価系の構築: 卵白アルブミン(OVA)に特異的なT細胞抗原レセプター(TCR)を発現するDO11.10TCRトランスジェニックマウスにOVA含有水を経口投与することにより、経口免疫寛容を誘導し、腸管樹状細胞の解析を進めた。その結果、前年度示したIL-10高産生パイエル板樹状細胞は、主にCD11b+樹状細胞であり、IL-10に加えIL-27を高産生することが明らかになった。本実験系が食品成分の樹状細胞を介した制御性T細胞誘導能の評価に利用可能と考えられた。また、経口免疫寛容の誘導過程において、パイエル板樹状細胞のTLR、ケモカインレセプターの発現にも変化が認められ、これらも食品成分の評価の指標となる可能性が示唆された。一方、粘膜固有層CD11c+細胞、パイエル板CD11b+細胞もIL-10発現が高く、これらの細胞も評価系に利用できる可能性が考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)